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英経済、消費への依存度高まる 中銀は注視=カーニー総裁

2017年1月17日

[ロンドン 16日 ロイター] - イングランド銀行(英中銀)のカーニー総裁は16日、インフレが進むなかでも英国の消費が昨年6月の欧州連合(EU)離脱決定以来の堅調な地合いを維持するかどうか注視するとの考えを示した。

同総裁は今年初めてとなる講演をロンドン・スクール・オブ・エコノミクスで実施。講演原稿によると、英国では投資や輸出よりも消費支出に対する依存度が高まっている兆候が出ていると指摘。「向こう数年間は成長率はこれまでの平均を下回ると予想されている」とし、英経済成長がこれまで以上に消費にけん引されていることがこうした見方を裏付ける1つの証拠となっていると述べた。

同総裁は、過去25年間の動向を見ると消費支出にけん引される経済の拡大は裾野の広い景気拡大ほど力強くなかったと指摘。現時点では英国の消費者はEU離脱をめぐる先行き不透明感を完全に無視しているように見えるとし、中銀金融政策委員会は今後、消費支出と家計の借り入れとの関係を注視していくとの考えを示した。

英国の家計の借り入れは昨年11月は前年比約11%増加。2005年以来の伸びとなった。

英中銀は同月の金融政策決定会合で、年内の追加利下げがあり得るとしていた従来の方針を撤回。カーニー総裁はこの日の講演で「インフレ率を目標としている2%に戻すため、景気見通しの変更に応じて金融政策をどちらの方向に傾けることもできる」と述べ、中銀の従来の見解をあらためて示した。

また、成長の鈍化に歯止めをかけるために中銀にはインフレ率が目標を超えて上昇することを容認する用意があるとの認識を表明。ただ一部政策担当者はこうした姿勢には限度があるとの立場を示しているとも述べた。

IHSマークイットの英国担当エコノミスト、ハワード・アーチャー氏はカーニー総裁の講演について「金融政策委員会が現在、中立的な政策スタンスを適切とみていることを示唆する内容だ」と述べた。

*内容を追加しました。

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