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アングル:米大手銀、トランプ旋風でトレーディング収入増加

2017年1月20日

[ロンドン 18日 ロイター] - 米大統領選でのトランプ氏勝利を受けて金融市場が大きく動いたことは、米大手銀の昨年第4・四半期決算に追い風を吹かせた。ロイターの集計によると、大手5社の収入は合計で26%増加。トランプ旋風は今後もしばらく取引を活発化させるとみられている。

JPモルガン・チェース<JPM.N>、バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチ<BAC.N>、シティ<C.N>、モルガン・スタンレー<MS.N>、ゴールドマン・サックス<GS.N>の5行は同期に、債券・為替・コモディティ(FICC)と株式のトレーディングを合わせて総額183億ドルを稼ぎ出した。前年同期は145億ドルだった。

中でもFICCの収入は41%と大きく伸びた。株式トレーディングは5%の増加。

トランプ氏が積極財政や減税を約束したことで、株価と債券利回り、ドル相場は急上昇した。

HSBC(ロンドン)の欧州・中東・アフリカ(EMEA)市場責任者、パトリック・ジョージ氏は「トランプ効果で巨大なボラティリティと出来高が生み出され、それが今も続いている」と述べ、こうした状態は夏まで続くとの見通しを示した。

米連邦準備理事会(FRB)が利上げを進める一方で日銀と欧州中央銀行(ECB)は金融緩和を続けており、主要国の政策の方向性は乖離している。債券利回りの上昇と政策の乖離は、銀行に利益をもたらす要因だ。

バンク・オブ・アメリカのファイナンス責任者、ポール・ドノフリオ氏は、金利上昇により同行の今年第1・四半期の収入が6億ドル押し上げられる可能性があると述べた。

<為替と債券>

今後はトランプ氏が実際に打ち出す経済政策とともに、欧州で予定されるフランスの大統領選や英国の欧州連合(EU)離脱交渉が市場の注目材料で債券と為替の市場は大きく動きそうだ。

電子ブローカーのICAPによると、昨年11月の米国債取引高は1日平均で46%増の2140億ドルとなった。為替取引プラットフォームであるEBSの1日平均出来高は同月、52%増の1150億ドルだった。

RBCキャピタルのアナリストチームは、米国経済を巡る楽観論が強まったため、資本市場ビジネスの短期的な見通しは明るいと述べた。大半の銀行は第1・四半期の出足が昨年より好調だとしている。

(Jamie McGeever and Anjuli Davies記者)

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