「独裁・支配型」は親がラクなだけ

 子育てスタイルに影響を与えるのは、子どもの気質、親の気質、親が受けてきた子育て、周囲の親の子育てなどです。ベッドタイムに、子どもがベッドから抜け出そうとする回数も。

 独裁・支配型の子育ては、脅したり叩いたりして言うことを聞かせるので、ある意味「ラク」です。

民主型は、時間がかかり、労力も忍耐力も必要です。だから、失敗を覚悟して次回もトライする、ぐらいの気持ちで挑戦しましょう。親が短気な性格だったり、お手本となる民主型の親が周囲にいない場合は難しいかもしれません。

 場当たり的に対応するよりも、子育てのスタイルを決めておくと、やりやすいです。私は毎日、微調整をしています。最終的には親の選択にかかっています。カウンセラーや子育てコーチ、パパママ教室のサポートを得るのもよいでしょう。

子どもの気質に合ったスタイルを選ぶ

 民主型を目標にしつつも、あくまで基準のひとつと考えて、柔軟に対応しましょう。民主型は、大胆で自己主張ができる協力的な子どもに効き目があります。

 衝動的または反抗的な子どもには、暴力や攻撃的な人間関係を防ぐために、制限を設けて厳しく(独裁・支配型寄りで)しつけます。

 内気、心配性、怖がりの子どもは、消極・受け身型に近づけて、優しく導く必要があります。

(この原稿は書籍『いまの科学で「絶対にいい!」と断言できる最高の子育てベスト55』から抜粋して掲載しています)