巨額損失報道で揺れる東芝株だが、市場では経営破綻には直結せず、上場が維持されるとの観測も少なくない。写真は同社のロゴ。都内で19日撮影(2017年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 20日 ロイター] - 巨額損失報道で揺れる東芝株だが、市場では経営破綻には直結せず、上場が維持されるとの観測も少なくない。連結ベースで従業員16万人を超える巨大な組織であり、融資金額が急増するメーンバンクはもはや手を引けないとみて、経営破綻の可能性は小さいと踏んでいるためだ。

 増資など資本増強策が打ち出されれば、株価上昇が期待できるとみる証券会社もある。

20%以上の株高予想も

 たとえ損失が7000億円でも、株価は20%を超える上昇が期待できる──。マッコーリーキャピタル証券は19日付のリポートで、東芝株のレーティングを「アウトパフォーム」で継続。目標株価を405円から300円に引き下げたが、それでも20日の終値246.7円から2割以上高い水準だ。

 巨額な損失は債務超過の可能性を高めるものの、デフォルトは避けられると予想。2017年3月期中に、優先株などを通じて3000億円規模の資本増強が行われると見込んでいる。

 ドイツ証券は20日付リポートで、東芝の目標株価をこれまでの490円から260円に引き下げたが、それでも20日終値より5%以上高い。資産売却益の計上、分社化した半導体事業への他社からの出資、優先株か劣後ローンなどでの資本増強の実施をベースシナリオとしている。

 最大で7000億円規模の損失発生の可能性があると報じられた東芝株は、19日の市場で一時26%を超す下落となった。

 しかし、翌20日は一時7%安となったものの、その後切り返し、1.82%高で引けている。日本政策投資銀行による支援検討などの報道が支援材料となった。