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貿易収支、2016年は6年ぶり黒字 12月は対中輸出が過去最大に

2017年1月25日

[東京 25日 ロイター] - 財務省が25日に発表した2016年貿易統計速報によると、1─12月の通年の貿易収支は4兆0741億円で、6年ぶりの黒字となった。輸出、輸入ともに減少する中で、原油安による輸入減がより大きく影響した。同時に発表した12月分は、中国向け輸出が過去最大となったことなどを背景に、輸出全体で15か月ぶりの増加に転じた。

通年での輸出は70兆0392億円と前年比7.4%減。輸入も原油や液化天然ガスが減少し、65兆9651億円と同15.9%減となった。

国別では米国向け輸出が14兆1430億円とトップとなり、対米貿易黒字は同4.6%減となったものの6兆8346億円だった。

一方、12月の輸出は前年比5.4%増の6兆6790億円で15か月ぶりの増加。増加に寄与した品目は自動車の部分品(16.5%増)、半導体等電子部品(14.9%増)、電気回路等の機器(17.9%増)など。

同月の輸入は同2.6%減の6兆0376億円で24カ月連続の減少。減少品目は液化天然ガス(25.5%減)、医薬品(17.7%減)、衣類・同付属品(10.8%減)などだった。

昨年11月の米大統領選の結果を受けた円安が反映されたが、前年比では依然として円高水準で、「輸出入の金額を押し下げる効果が弱まった」(財務省)という。

地域別では、中国向け輸出が同12.5%増の1兆3013億円と過去最大を記録。同国の小型車販売の減税措置が12月末に切れるのを前にした駆け込み需要が背景にあるとみられるが、中国当局がその後、減税幅を半分にした上で措置を延長すると発表しており、今後の基調は読み切れない。

米国向け輸出は自動車などが好調で同1.3%増と10カ月ぶりの増加に転じた。

トランプ米大統領が環太平洋連携協定(TPP)から離脱する大統領令に署名するなど、自由貿易体制にきしみが生じかねない中、財務省幹部は「自由貿易を通じて世界経済全体が底上げされてきた」とし、今後貿易が縮小する場合は「世界経済の停滞につながるかどうか注視していく必要がある」と指摘した。

*内容を追加します。

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