ダイヤモンド社のビジネス情報サイト

日銀、景気に自信・物価は控え目 賃上げや為替に不透明感

ロイター
2017年1月27日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage
1月26日、新興国経済の底打ちを背景とした海外経済の持ち直しや、円安・株高を受けて、日銀では景気に自信を深めている。写真は日銀の支店長会議、昨年4月撮影(2017年 ロイター/Issei Kato)

[東京 26日 ロイター] - 新興国経済の底打ちを背景とした海外経済の持ち直しや、円安・株高を受けて、日銀では景気に自信を深めている。だが、景気に強気な割には物価の先行きに控え目な見方が多い。

 物価2%目標に向けて最も重視される賃上げ機運が盛り上がりに欠け、トランプ米大統領の発言に一喜一憂する不安定な外為市場の動向なども加わり、インフレ期待の高まりを確信するまでには至っていないという事情がある。

GDPと物価、見通し修正幅にギャップ

 日銀は30、31日に開く次回の金融政策決定会合で、2018年度までの経済・物価見通しを示す「経済・物価情勢の展望(展望リポート)」を新たに公表する。

 景気については、アジア新興国の底打ちを背景に海外経済の持ち直しが明確になる中で、輸出・生産が堅調に推移。さえない動きが続いてきた個人消費も、マインド改善とともに回復基調に転じつつあるとみている。

 このため日銀は、昨年12月の金融政策決定会合で海外経済や輸出、個人消費、生産などの判断を軒並み引き上げ、総括判断を1年7ヵ月ぶりに上方修正した。

 次回の展望リポートでは、国内総生産(GDP)の基準改定という押し上げ要因もあり、16、17年度の実質成長率見通しを上方修正する方向で検討が進められている。

 一方、物価見通しに関しては、相対的に慎重な声が目立つ。海外経済の持ち直しを背景とした成長率の上振れは、需給ギャップの改善を通じて物価の上昇要因になり、昨年11月の米大統領選後に進んだ急速な円安も、輸入物価を押し上げる。本来であれば素直に、消費者物価(除く生鮮食品、コアCPI)も上振れが見込めるはず。

 だが、足元で日銀幹部は逡巡を余儀なくされている。物価を構成する重要な要素である先行きのインフレ期待に関し、なかなか先々の強まりを確信できない事情があるためだ。

1
nextpage
関連記事
スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR
【デジタル変革の現場】

企業のデジタル変革
最先端レポート

先進企業が取り組むデジタル・トランスフォーメーションと、それを支えるITとは。

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR

話題の記事


ロイター発 World&Business

ロイター提供、日本と世界の最新ニュースをお届けします。

「ロイター発 World&Business」

⇒バックナンバー一覧