1月25日、ニューヨーク株式市場のダウ工業株30種がついに2万ドルの大台を突破した。写真は2万ドル突破を伝えるニュースを映すテレビ画面。NY市で撮影(2017年 ロイター/Brendan McDermid)

[ニューヨーク 25日 ロイター] - ニューヨーク株式市場のダウ工業株30種がついに2万ドルの大台を突破した。1000ドルの上昇に費やした期間は過去2番目の短さで、ドナルド・トランプ氏が勝利した米大統領選後の急伸ぶりが分かる。

 値上がりスピードが速過ぎるとの声もあるが、アナリストや投資家は楽観姿勢を変えず、経済と企業利益の拡大が続く限り、9年近くにわたる強気相場は終わらないとみている。

 ウィーデン・アンド・コーのチーフ・グローバル・ストラテジスト兼デリバティブ調査責任者マイケル・パーベス氏は「ダウの2万ドルというのは個人的には最も意味のないデータの1つとみているが、株高の裾野がかなり広いことはうかがえる。重要なのは、ダウが上がり続けているという点だ」と話した。

 ダウが1万9000ドルから2万ドルまでに要したのは42営業日。1000ドルの上昇期間としては、1999年3月29日から5月3日まで、24営業日で1万ドルから1万1000ドルに跳ね上がったケースに次ぐ記録になった。

 もちろん上昇をけん引したのは、トランプ氏の政策で恩恵を受けると期待される銘柄。セクター別で11月8日の大統領選以降、最も堅調なのは金融株だ。トランプ氏の財政支出拡大がインフレと金利上昇をもたらすとの観測などが背景にある。

 11月22日以降のダウの上昇に一番貢献したのはゴールドマン・サックス(GS.N)で170ドル押し上げた。ゴールドマンはダウ銘柄で唯一株価が200ドルを超えており、単純平均で算出される指数への影響が自ずと大きくなる。

 10-12月の企業決算発表が堅調な滑り出しを見せたことも、しばらく伸びやんでいた株価を再び上向かせる役割を果たした。

 UBSウエルス・マネジメントの超富裕層投資ストラテジスト、マキシミリアン・クンケル氏は「私の考えでは、投資家はトランプ氏に注目し過ぎている。だが相場上昇を引っ張っているのはまぎれもなく企業業績だ」と主張する。

 トムソン・ロイターのデータによると、10-12月の米主要企業利益は6.8%増と2年ぶりの高い伸びが見込まれている。