[ワシントン 27日 ロイター] - 米商務省が発表した昨年第4・四半期の国内総生産(GDP)速報値は年率1.9%増と、伸びは第3・四半期の3.5%増から大きく減速した。市場予想の2.2%増も下回った。

大豆輸出の急減が押し下げ要因となった。ただ個人消費は堅調で企業投資も上向いており、今後も米経済の拡大は続くとみられる。

原油安やドル高が足かせとなり、2016年通年の成長率は1.6%にとどまった。これは2011年以来の低水準。在庫調整も成長を抑制した。

第4・四半期の輸出は4.3%減と、2015年第1・四半期以来の大幅な落ち込みとなった。第3・四半期はアルゼンチンやブラジルの不作を背景とする大豆輸出の急拡大で10%伸びていた。

その結果、貿易は成長率を1.70%ポイント押し下げた。第3・四半期は0.85%ポイントの押し上げ要因だった。

個人消費は2.5%増えた。増加ペースは第3・四半期の3.0%からは鈍化した。

米家計の可処分所得は3.7%増、第3・四半期は4.1%増だった。貯蓄は前四半期の8181億ドルから7912億ドルに減った。

内需の安定的な拡大を背景に、企業の在庫投資も継続。在庫は487億ドル増と、伸びは第3・四半期の71億ドル増から拡大した。GDPへの寄与度は1.0%ポイントと、前四半期から2倍の水準になった。

企業の設備投資は3.1%増と、5四半期ぶりにプラスに転じた。原油相場の持ち直しに歩調を合わせ、石油・ガスの掘削活動が再び活発化していることが背景にある。

鉱区探査、油井向けなどの支出は24.3%伸びた。第3・四半期は30%の大幅減だった。

非居住構造物向けの投資は5.0%減。第3・四半期は12%増えていた。

一方、住宅建設投資は3四半期ぶりのプラスで、成長に寄与した。政府支出も連邦政府の減少を州・地方政府の増加が補い、持ち直した。