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米国を60年前に戻すな!
「反トランプ」女性デモ参加者の思い

瀧口範子 [ジャーナリスト]
2017年1月31日
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ウィメンズ・マーチ参加者の様子 Photo by Noriko Takiguchi

マーチ成功後の課題は何か?

 さる1月21日土曜日、トランプ大統領就任式の翌日に行われた「ウィメンズ・マーチ」。女性を中心にトランプ大統領に反対する人々が集結したこのマーチは、ワシントンで50万人、全世界で200万人が参加する大規模なデモとなった。

 ことにワシントンでは予想の2倍を上回る人手となり、ナショナルモールは猫耳(女性性器をシンボル化したもの)をかたどったピンク色の帽子をかぶった人々でぎっしりと埋め尽くされた。前日の就任式では地面が半分も見えていたのとは、大きな対比だ。人々の怒りのパワーがテレビ画面を通しても伝わってきたはずだ。

 ワシントン以外でも、ボストンやフィラデルフィア、ロサンゼルス、サンフランシスコ各地で人々が同様にマーチを行った。「トランプ大統領のおかげで、結束力は強い」と関係者が語るほど、新政権に反対する人々の憤りは深い。

 マーチは大成功裏に終わったわけだが、問題はこれからだ。人々のこのパワーを現実的な政治力へつなげていくためにはどうすればいいのかという、大きな疑問が残されているのだ。

 ウィメンズ・マーチは、トランプ氏が大統領選で勝利を収めた後に、ハワイとニューヨークに住む女性2人のフェイスブックでの呼びかけから始まった。すでにさまざまな政治活動を行ってきた組織や個人がそこへ賛同し、スポンサーもついて、ワシントンには全米から人々が集まってくるほどの動員力を見せた。

 だが、これだけ多数の人々が集結しても長続きしない運動もある。最近の例では「オキュパイ・ウォールストリート」がそうだろう。金融業界や格差問題への怒りという、多くの人々がうちに秘めていた不満を代弁したこの運動は、訴えも新鮮で、ユニークな組織の作り方や運営方法も注目を集めた。世界に同じような運動を波及させた点は、ウィメンズ・マーチにも似ている。

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瀧口範子 [ジャーナリスト]

シリコンバレー在住。著書に『行動主義: レム・コールハース ドキュメント』『にほんの建築家: 伊東豊雄観察記』(共にTOTO出版)。7月に『なぜシリコンバレーではゴミを分別しないのか?世界一IQが高い町の「壁なし」思考習慣』(プレジデント)を刊行。


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