「子どものIQはどうすれば伸びる?」「なぜ、ごっこ遊びがそんなに大事?」「外国語や科学、音楽への興味を育むには?」……脳科学から心理学、教育学まで最新リサーチを網羅し、いまの科学の常識で「これは絶対にいい!」と断言できる子育て法を厳選、網羅した『いまの科学で「絶対にいい!」と断言できる最高の子育てベスト55』が話題だ。「最もクールで、最もわかりやすい」「これからの子育ての新基準」と絶賛されている話題のベストセラーから、驚きのノウハウを紹介する。

【子育ての科学】子供を「叱る」のは意味がないって知ってた?

「注意」したってわからない

 生まれる前は、娘のしつけは、2歳~3歳から始めるのだと思っていました。

 ところが……。

娘は生後1年にならないうちに、私が「ダメ」と言ったことをするようになりました。しかも、笑いながら。

 最初に痛い目に遭ったのは、授乳のとき。新しく生えてきた歯のとがり具合を試したかったのでしょう、乳首をかじって引っ張りました。

 私は泣いたふりをして「そんなことをしたら、ママが痛いわ!」と悲しい声を出したのに、娘は共感ゼロ。

 私が娘の肩をかんでみたところ悲鳴を上げたので、私のほうが申し訳ない気分に。

 次に「一時中断」することでダメだとわからせようと、娘をベッドに座らせて、「店じまい」をしましたが、効き目はありませんでした。

 ついに私はちゃんと教えることに着手しました。

 授乳の前に、声かけをしました。「そっと優しくね。かんじゃだめ。飲み終わったら、お口を開けて。こんなふうに」。娘が言う通りにすると、「ありがとう!かわいい子。お口をあけてくれたのね。すごく優しくできたね」とベタぼめ。娘がかんだら「一時中断」。すると効き目がありました。