[ワシントン 31日 ロイター] - 米労働省が31日発表した2016年第4・四半期の雇用コスト指数は前期比0.5%上昇した。市場予想の0.6%上昇を下回った。労働市場の引き締まりで賃金は上昇するのが通例だが、物価上昇は鈍化している。

第3・四半期は0.6%上昇した。

前年同期比では2.2%上昇と第3・四半期の2.3%から鈍化した。

雇用コストの上昇は緩やかだが、企業が高い技能力を持った労働者を採用・確保しようとしており、賃金上昇は加速。最低賃金の引き上げを行う州もいくつかみられ、賃金上昇を後押しした。

連邦準備理事会(FRB)が発表した最新の地区連銀経済報告(ベージュブック)では、最低賃金の引き上げにより賃金が「若干」押し上げられている地区もあり、殆どの地区で賃金圧力が増したと報告された。

FRBは多くの地区からの情報に基づき、労働市場は「17年も引き続き引き締まり、賃金圧力は高まる見込み」としている。

エコノミストによると、インフレ率がFRBが目標とする2%近辺に上昇するためには、雇用コストが前年比で少なくとも3%は上昇する必要がある。

雇用コスト指数は労働市場の需給の緩みをより反映する指標の一つとして、政策当局者やエコノミストが注目。コアインフレを予測する上でも重要な手がかりともされている。

雇用コストの70%に相当する賃金・給与は第4・四半期に前期比0.5%上昇。第3・四半期も同じ伸びだった。

賃金・給与は前年比で2.3%上昇。第3・四半期は2.4%上昇だった。諸手当は第4・四半期に前期比0.4%上昇。第3・四半期は0.7%上昇した。