[ワシントン/東京 1日 ロイター] - マティス米国防長官は今週の日韓訪問で、北朝鮮のミサイル開発や中国との関係を巡り懸念が高まる中、地域の安全保障に対する米国の責務を強調する見通しだ。

就任後初の訪問で、トランプ政権の閣僚として初の外遊。

長官がイラクやアフガニスタンではなくアジアを最初の訪問先に選んだことについて米当局者は、日韓との関係やアジア地域の重要性を再確認する狙いがあると指摘する。

トランプ大統領は選挙戦で、アジアの同盟国との協力にかかる費用を疑問視する発言をしているほか、環太平洋連携協定(TPP)からの離脱がアジア地域に動揺を与えたことから、マティス長官がアジア同盟国との関係の重要性を再確認することは重要な意味を持つとみられる。

米政権当局者は「安心させるメッセージだ」と指摘し、「トランプ氏が同盟に懐疑的で、アジア地域で伝統的に果たしてきたリーダーとしての役割から退くのではないかとの懸念を選挙期間中に抱いた全ての人へのメッセージだ」と述べた。

マティス長官は1日に米国を出発。韓国訪問後、3日に来日し、稲田朋美防衛相と会談する。

日本の防衛費は対国内総生産(GDP)比で1%程度にとどまり、中国を大きく下回っている。防衛省幹部は「中国の対艦ミサイルや戦闘機などの軍備増強ペースを考えると、自衛隊の能力には不安がある。米軍の人たちから、そう言われることがある」と語る。