[東京 1日 ロイター] - 日銀は1日公表した「展望リポート(経済・物価情勢の展望)」(概要は1月31日に公表済み)の中で、企業や家計の物価観であるインフレ期待がどのように現実の物価に影響を与えるか分析した結果をまとめた。日本では過去の物価が物価動向に影響する割合が高く、物価が上昇しにくいとされるが、過去のデータから、先行きのインフレ期待が上昇すれば相応に物価が上昇する公算が大きいと試算した。

日銀は昨年9月、大規模な金融緩和を3年継続しても物価が目標の2%に到達しなかった要因を分析。日本では欧米と比べて物価が過去の物価にひきずられやすいことを主な要因として指摘した。

今回は、1)物価動向が先行きの期待インフレと過去の期待インフレで決まると仮定した場合の試算値と、2)物価動向が過去の物価のみで決まると仮定した場合の試算値を2001年から16年の期間についてそれぞれ試算し、物価の実績と比較した。その結果、03年ごろや13年以降などは、実際の物価が、2)の試算値を大きく上回り、1)の試算値さえも上回ることが多く、日本の物価動向も先行きの期待インフレ率が相応に影響を与えていると考えられるとした。

(竹本能文※)