[シドニー 2日 ロイター] - オーストラリア連邦統計局が発表した2016年12月の豪貿易収支は35億1100万豪ドル(26億7000万米ドル)と過去最大の黒字を記録した。コモディティー価格の上昇により、輸出が過去最高の規模に増加したのが要因。

市場予想は22億豪ドルの黒字だった。黒字拡大により、「AAA」の格付けが引き下げられる可能性は低下した。

輸出は前月比5%増の326億豪ドル。石炭と鉄鉱石が2桁台の増加で全体を押し上げた。中国向け輸出は28%増え、100億豪ドルを初めて突破した。

輸入は前月比1%増だった。

11月の貿易黒字は、12億4000万豪ドルから20億豪ドルへ大幅に上方修正された。

第4・四半期の貿易収支は48億豪ドルの黒字となり、前の期の38億豪ドルの赤字から急速にプラスへ転じた。第4・四半期の経常赤字縮小につながることが見込まれる。

輸出の好調ぶりが企業利益や個人所得、税収の増加として経済全体に波及することで、第4・四半期の国内総生産(GDP)は再びプラス成長を回復した可能性がある。

第3・四半期GDPは前期比0.5%減と、2011年初め以来約5年ぶりのマイナスを記録した。

豪ナショナル・オーストラリア銀行(NAB)のエコノミストは、今回の輸出増加に加え、天候の影響を受けた第3・四半期GDPからの回復が見込まれることから、「第4・四半期GDP伸び率は1%かそれ以上となる」との見方を示した。

*内容を追加しました。