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インタビュー:上場再申請、情報保護でき次第「1年もかけず」=ZMP

2017年2月3日

[東京 3日 ロイター] - 昨年11月に顧客情報流出が発覚し、翌月上場申請を取り下げた自動運転技術開発ベンチャー、ZMP(東京・文京)の谷口恒社長がロイターのインタビューに応じた。問題となった情報セキュリティーの再発防止体制が整い次第、年内にも上場を再申請する意向。

谷口社長は「オリジナルのセキュリティーを整えるために少し時間をかけて」やるが、「セキュリティー(整備)は1年もかけるものではない。そんなに長くはない」と話し、「納得のいく」セキュリティー整備ができる時期に再申請すると述べた。

同社は昨年から神奈川県や東京都内の公道で実証実験を始めており、1月末にお台場の一般道路での車線変更や左折、難度の高い右折も披露した。

主なやり取りは以下の通り。

──今年初めにDeNA<2432.T>と業務提携を解消した。

 「これまでは(DeNAと合弁の)ロボットタクシー社にしか(自動運転技術を搭載した車、ZMPの商品名はロボカー)売れなかったが、解消したことでいろいろな会社に売れるようになった。いろんなタクシー会社、国内外の旅客や物流サービス会社に提供したい。たくさん話はきている」

──今後はどことも提携しないのか。

 「車両開発は複数社とやっている。車両は中立な立場で売る。サービスは今すぐ必要ではない。時期尚早。自動運転技術がもう少し確立してから(考える)」

──提携解消後、ロボットタクシーは今後どうなるのか。

 「法人としての所有権、商標の取り扱いは両社で話し合いをしているところで、2月末に確定する。DeNAが引き継げば、私は会長を辞めることになる」

─ー離職者は増えていないか。

 「上場延期してからは社員が増えている。今年から増やしていく」

 「開発に関わる方は残っている。去年のある時期、生産に関わる方が何名か辞めたが、私が社内に時間が割けなかった。今は社外活動をけっこう減らしている。社内に時間をかけ、ZMPらしさやZMPの基本理念を明確にし、その理念に沿った人を採用していく。社員数は今、60数人。グループでは90人弱だ」

──開発のペースに遅れはないか。

 「今のところは予定通りだ。ほぼ毎日終日、公道試験をやっている」

─―当面の目標は。

 「これまで通りだ。2020年の五輪開催に向けて(運転手のいない)自動運転の『レベル4』ができるようにする。今後は定期的に進捗を報告する」

 「ここまで走れるようになった、サービスエリアはここまでと発表する。その時点で車両も一気に量産する」

──他社との関係、他事業の進ちょくは。

 「米インテル<INTC.O>の出資引き上げもない。ソニー<6758.T>やJVCケンウッド<6632.T>との合弁、全然変わらない。(関係は)悪くなっていない。むしろ良くなっている」

 「4月からザンビアで、ドローンを使って HIVの診断キットを入れて運ぶ実証実験を計画している」

──上場を目指す理由は。

 「日本中から自分の街にロボタクを誘致してほしい、頑張ってほしいと(の声をもらう)。株を買って応援したいという方がたくさんいる。そういうパブリックの会社にしていくこと、知っていただくことは大事だ」

*写真を差し替えます。

(白木真紀、田実直美)

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