[ロンドン 2日 ロイター] - 国際金融協会(IIF)は2日、中国からの資本純流出額は2016年は7250億ドルと前年からネットで500億ドル増加し、過去最高を記録したと発表した。米企業に対し利益の本国へのリパトリエーションに向けた圧力がかかれば流出は一段と加速する可能性があるとしている。

中国の純流出額は14年は1600億ドルに過ぎなかったが、その後、人民元が対ドルで下落するとの観測が一部要因となり、国内の企業や個人の間で資金を海外に逃避させる動きが加速。

16年は流出により中国の外貨準備は3200億ドル減少し、当局による資本規制の強化につながった。人民元相場<CNY=>相場は同年は対ドルで6.5%下落。年間の下落としては過去最大となった。

IIFは16年について、12月だけで950億ドルが流出したと推計。「米国に本拠を置く多国籍企業が利益を中国から本国にリパトリし始めれば、流出額は17年は一段と増加する可能性がある」とし、特にトランプ政権下の米国で保護主義が高まれば流出が加速する恐れがあるとした。

ただ、中国を除く新興国には資金が流入。16年は1920億ドルの純流入となり、前年の1230億ドルから増加した。