[ニューヨーク 3日 ロイター] - 米国の製油業者が外国産原油を買い付ける動きがこのところ広がっている。

1月の米原油輸入量は昨年8月以来の高水準である日量383万バレルに急増。カナダ産原油の輸入は過去最高に達し、サウジアラビア産は8月以来の規模に膨らんだ。

昨年12月には、今年1月からの減産を前に石油輸出国機構(OPEC)加盟国からの輸入が急増した。

クリッパーデータで商品調査を担当するマット・スミス氏は「OPEC加盟国は昨年末に急ピッチで原油を生産し、産油量をできる限り引き上げた」と語った。以前は供給が混乱していたナイジェリアなどからの輸入も増えた。

国境税が導入されるとみて、製油業者が戦略的に買い付けを増やしているのではないかとの見方もあるが、アナリストは季節要因の影響が強いとの見方を示す。

仏銀行大手ソシエテ・ジェネラルで石油調査部門を率いるマイケル・ウィットナー氏は、国境税が導入される可能性を踏まえ、2018年の相場上昇を見越したトレーダーの買いが原油先物オプションに入っていると指摘。その上で、製油業者がコスト増加や貯蔵の問題に直面しているため、現物市場でこうした取引をするのはより困難だと述べた。

OPECの減産は既に市場構造に変化をもたらしており、米国の製油業者が外国産原油を調達するメリットは薄れた。米国が国境税を導入すれば、さらなる打撃になりそうだ。