住宅ローン借り換え比較ランキング[2017年]
2017年2月12日公開(2017年3月15日更新)
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「住宅ローン借り換え比較ランキング[2017年]」

著者・コラム紹介

住宅ローン借り換え比較ランキング[2017年]

ザイ・オンライン編集部

住宅ローン金利の最新動向チェック【2017年2月】
金利競争の主戦場は変動金利から10年固定へ
三菱東京UFJ銀行が、トップのりそな銀行に肉薄

 2017年2月の住宅ローンの金利は、10年固定で大きな動きがありました。三菱東京UFJ銀行が借り入れ当初に適用される「表面金利」を大きく下げてきたのです。これで、金利引き下げ競争の主戦場は変動金利から10年固定に入れ替わったと言えるでしょう。果たして、10年固定での金利引き下げ競争は今後、白熱化していくのか。借り換えを中心に各銀行・金融機関の動きを見ていきましょう。(住宅ローンアドバイザー 淡河範明)

 2017年1月の債券市場は、日銀の動きに注目が集まり、10年国債は0.1%未満での細かい値動きに終始しました。日銀は、10年国債については金利ゼロ%前後を目指して国債買い入れを実施しており、投資家も日銀の出方を注視するにとどまったため、大きな動きはありませんでした。

 住宅ローン金利については、10年国債の値動きが安定していたためか、1月に上げた金利を下げる動きがありました。ただし、一部の銀行のみが金利を下げて他は様子見の状況で、金利設定に苦悩していることが窺われます。

「変動金利」は楽天銀行が不動の1位
住信SBIネット銀行などが追随

「変動金利」は先月に続き、ほとんどの銀行が金利を変更していません。調査対象の16社中1社のみが金利を引き上げました。金利を引き上げたのは新生銀行で、0.15%引下げのキャンペーンを終了したのが原因です。

 

【2017年2月最新版】競争が激しく、過去最低水準!
◆「変動金利」住宅ローン金利ランキング(借り換え)
※借入金額3000万円、借入期間35年
順位
(前月)
銀行名 <商品名>
実質金利
(費用等含む)
表面金利
(費用等除く)
保証料
(税込)
事務手数料
(税込)
1位
(1位)
◆楽天銀行 <変動金利(固定特約付き)変動金利>
0.571% 0.507% 0円 32.4万円
2位
(-)
◆SBIマネープラザ <MR.住宅ローンREAL 頭金20%以上 変動金利>
⇒公式サイトはこちら!
0.575% 0.447% 0円 借入額×2.16%
2位
(2位)
◆アルヒ <MR.住宅ローンREAL 頭金20%以上 変動金利>
0.575% 0.447% 0円 借入額×2.16%
2位
(2位)
◆住信SBIネット銀行 <通期引下げプラン 頭金20%以上 変動金利>
0.575% 0.447% 0円 借入額×2.16%
>>「変動」住宅ローン金利ランキング(借り換え)はこちら!
>>「変動」住宅ローン金利ランキング(新規借入)はこちら!

 諸経費等込みの実質金利では、楽天銀行が不動の1位を継続しています。続いて、表面金利が最も低いSBIマネープラザ、アルヒ、住信SBIネット銀行が追随しています。

 銀行にとって低収益の変動金利は、将来の経営の足を引っ張る可能性が高く、体力勝負の様相を呈しています。利用者にとっても、金利が低くなり過ぎたがゆえに、将来の金利上昇リスクが高まっており、危険な商品ともいえます。

 上表は、「変動金利」住宅ローン金利ランキング(借り換え)ですが、新規借り入れは、同率2位に「じぶん銀行」もランクインしており、同率2位が4社あるという混戦状態です。 

「5年固定」は楽天銀行が金利を上げるも
 実質金利では1位をキープ

「5年固定金利」は、あまり変化がなく、ウォッチしている銀行16社の内、2社が金利を上げ、金利を下げた銀行は6社でした。

 

【2017年2月最新版】変動か10年固定との金利差が少ない!
◆「5年固定」住宅ローン金利ランキング(借り換え)
※借入金額3000万円、借り入れ期間35年
順位
(前月)
銀行名 <商品名>
実質金利
(費用等含む)
表面金利
(費用等除く)
保証料
(税込)
事務手数料
(税込)
1位
(1位)
◆楽天銀行 <変動金利(固定特約付き)5年固定>
0.677% 0.893% 0円 32.4万円
2位
(3位)
◆みずほ銀行 <最後まで変わらずおトク!(ネット) 5年固定>
0.765% 0.725% 借入額×2.06% ※1 3.24万円
3位
(2位)
◆イオン銀行 <金利プラン(定率型)5年固定>
⇒公式サイトはこちら!
0.777% 0.850% 0円 借入額×2.16%
※表面金利が1位の住宅ローン(5年固定)

三菱UFJ信託銀行 <当初固定期間引下型 5年固定>
実質金利4位
0.797%
表面金利1位
0.380%
借入額×2.06% ※1 3.24万円
>>「5年固定」住宅ローン金利ランキング(借り換え)はこちら!
>>「5年固定」住宅ローン金利ランキング(新規借入)はこちら!

 5年固定は、数社の銀行が細かく金利を動かしたため、上位陣の顔ぶれに大きな変化はなかったものの、順位は入れ替わりました。

 最近は5年固定の人気がないようですが、信託銀行などは、変動金利よりもかなり低い水準の金利を設定しています。そこで、5年固定金利が最も低かった三菱UFJ信託銀行について、「変動金利」と「5年固定」のどちらが有利なのか比べてみましょう。

 下表のとおり、変動金利は0.575%です。5年固定金利(当初固定期間引下型)は0.380%で、6年目以降は0.775%となります(基準金利2.475%から、金利優遇幅1.700%を引いたもの。金利水準は変動しないものと仮定)。

 

三菱UFJ信託銀行の「変動金利」と「5年固定」を比較
借入期間 金利 表面金利
35年 変動金利 0.575%
5年固定 0.380%
(6年目以降は0.775%)
※5年固定金利は、固定期間終了後は金利を1.7%優遇。変動金利は現在の水準で変わらないものとして計算した

 一見、当初の金利が低い「5年固定」のほうが有利に見えますが、借入額3000万円として、諸費用も含めた「実質金利」を計算してみましょう。

 

「変動金利」と「5年固定」はどちらがお得?!
(三菱UFJ信託銀行、借入額3000万円で実質金利を試算)
借入期間 金利タイプ 実質金利
(借入額3000万円)
35年 変動金利 0.705%
5年固定 0.797%
25年 変動金利 0.727%
5年固定 0.782%
15年 変動金利 0.752%
5年固定 0.731%

 その結果、借入期間が35年だと、「変動金利」のほうが、実質金利は0.705%と低く、メリットが大きいことが分かりました。借入期間が25年も同様です。「5年固定」は、固定期間終了後に金利が0.775%に上昇(現在の金利水準が継続したと仮定)します。借入期間が長い場合、当初の低い金利のアドバンテージを生かせず、トータルでは変動金利の方がお得になります。

 一方で、借入期間が15年と短い場合は、「5年固定」の実質金利が0.731%となり、「変動金利」よりも有利になります。当初の低い金利を生かして、そのまま逃げ切ったというパターンです。

 このように、借入期間によって、最も実質金利が低い金利タイプは変わってしまいます。また借入金額や、将来の金利上昇幅などによっても実質金利は変わってしまうため、常に最も実質金利が低くなるような商品を探すことが重要です。きめ細かく調べたい場合は、各銀行のサイトにあるシミュレーションを使って実質金利(または総支払額)を調べるか、住宅ローンの専門家に相談するといいでしょう。

「10年固定」はりそな銀行がトップを堅持
 三菱フィナンシャルグループが急追

「10年固定金利」は、大きな動きがありました。三菱フィナンシャルグループが、戦略的に金利を引き下げました。

 

【2017年2月最新版】競争激化で5年固定よりも金利が低い商品も!
◆「10年固定」住宅ローン金利ランキング(借り換え)
※借入金額3000万円、借り入れ期間35年
順位
(前月)
銀行名 <商品名>
実質金利
(費用等含む)
表面金利
(費用等除く)
保証料
(税込)
事務手数料
(税込)
1位
(1位)
◆りそな銀行 <WEB限定借換ローン(当初型)10年固定>
0.670% 0.500% 0円 借入額×2.16%+3.24万円
2位
(4位)
◆カブドットコム証券 <三菱東京UFJネット住宅ローン 10年固定>
⇒公式サイトはこちら!
0.791% 0.450% 0円 借入額×2.16%
3位
(7位)
◆三菱東京UFJ銀行 <[期間限定]特別金利住宅ローン 10年固定>
0.817% 0.500% 借入額×2.06% ※1 3.24万円
>>「10年固定」住宅ローン金利ランキング(借り換え)はこちら!
>>「10年固定」住宅ローン金利ランキング(新規借入)はこちら!

 それによって、表面金利では、カブドットコム証券(三菱東京UFJ銀行の銀行代理業)と三菱東京UFJ銀行がランキング1位、2位となり、圧倒的な存在感 を主張し始めました。これまで10年固定ではあまりやる気が感じられる金利設定ではなかった三菱フィナンシャルグループですが、営業方針の転換ともいえる 強い意志を感じます。

 

■「カブドットコム証券」住宅ローンの概要
金利 ⇒「カブドットコム証券」詳細ページを見る
無料団信の保障範囲 死亡・高度障害
オプション保険
[保険料]
・7大疾病保障 金利上乗せ型金利+0.3%
・7大疾病保障 保険料支払型月306円から
事務手数料(税込) 融資額×2.16%
保証料(税込) 0円
【ポイント】同じグループである三菱東京UFJ銀行のカブドットコム証券専用住宅ローンを販売する。ネット専用商品ならではの低金利を実現しており、固定期間終了後の金利優遇幅も大きめなので、実質金利は低い。事前審査から契約まで窓口に行く手間がないのも便利
イオン銀行・住宅ローンの公式サイトはこちら

(関連記事はこちら!⇒[カブドットコム証券の住宅ローンの金利・手数料は?]

 また、5位の楽天銀行も含めて、16社中5社が金利を引き下げました。金利引き下げ競争の主戦場は、変動金利から10年固定に完全に移ったように感じられます。そうはいっても、りそな銀行の実質金利は群を抜いており、絶対王者であることに変化はありません。

「35年固定」は、16社中10社が金利を下げる
フラット35より実質金利が低い銀行は5社

 「35年固定金利」で、金利を上げた銀行は1社のみで、金利を下げたのはフラット35を入れると、16社中10社になりました。

 

【2017年2月最新版】低金利の今が、長期金利への借り換えチャンス!
◆「35年固定」住宅ローン金利ランキング(借り換え)
※借入金額3000万円、借り入れ期間35年、団信加入で計算(詳細な条件は表組の下に記載)
順位
(前月)
銀行名 <商品名>
実質金利
(費用等含む)
表面金利
(費用等除く)
保証料 (税込)
事務手数料 (税込)
団信保険料
1位
(1位)
◆みずほ銀行 <全期間固定プラン ネット 35年固定>
1.285% 1.150% 借入額×2.06% ※1
3.24万円
0円
2位
(2位)
◆三菱UFJ信託銀行 <全期間固定型 35年固定>
1.375% 1.240% 借入額×2.06% ※1
3.24万円
0円
3位
(3位)
三菱東京UFJ銀行 <ずーっと固定金利コース 35年固定>
1.426% 1.290% 借入額×2.06% ※1
3.24万円
0円
※フラット35で表面金利1位

優良住宅ローン <フラット35 20年超>
実質金利6位
1.511%
表面金利1位
1.100%
0円
借入額×0.66%
融資残高×年0.358%
>>「35年固定」住宅ローン金利(借り換え)ランキングはこちら!
>>「35年固定」住宅ローン金利(新規借入)ランキングはこちら!
※実質金利は、借入金額3000万円、借り入れ期間35年、団信加入、元利均等返済、ボーナス払いなし、最優遇金利を適用として、実質金利を計算。固定期間終了後は変動金利を選択(現在の水準が継続と仮定)。実質金利の計算法はこちら諸費用は、事務手数料等、保証料、団体信用生命保険料(フラット35のみ対象。融資残高×0.358%を毎年支払う)とする。主要15金融機関の主な商品を対象とし、ランキングに掲載するのは各金融機関の商品の中で最も実質金利が低い商品のみとする。ホームローンドクター代表の淡河範明氏の協力で作成。※1 返済期間35年の場合

 先月から金利を上げ過ぎたことを修正する動きが、フラット35、三菱東京UFJ銀行、ソニー銀行などで見られましたが、順位は少ししか変動しませ んでした。冒頭にも書いた理由で、昨年8月から断続的に続いてきた金利上昇が、ひとまず止まったのではないか、と想像されます。

 2015年まで超長期固定金利のデファクトスタンダードはフラット35で、実質金利も最も低かったのですが、2016年からは実質金利でそれを下 回る金利を提示する銀行が複数でてきました。今では5社がフラット35よりも安い金利を提示しています(借り換えの場合)。銀行のリスク管理のスタンスか ら考えれば、このような状況はやや異常ですが、住宅ローンを積極的に取り込んでいくという企業の姿勢が明確になっている証左だと考えられます。

 現在のみずほ銀行は、他の銀行よりも一段安くなっていますが、この水準は3月31日までの実行が条件となっているので、4月になるとベスト5も入れ替えがあるかもしれません。

 2月は、金利の上昇にいったんストップがかかり、金利を引き下げる動きが広がりましたが、3月はどうなるのか注目です。

【前月(2017年1月)の金利動向はこちら!】
⇒住宅ローン金利の最新動向チェック【2017年1月】 10年固定金利以上の長期金利は上昇基調に!
【翌月(2017年3月)の金利動向はこちら!】
⇒住宅ローン金利の最新動向チェック【2017年3月】 10年固定で金利を上げる銀行が続出!

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