[北京 6日 ロイター] - 中国政府は、拡大する中間層からの需要対応や地方収入の拡大を目指す農業改革の一環として、高品質なブランド農産物を促進する計画だ。中国国務院(内閣に相当)と中国共産党中央委員会が5日遅く公表した、1年の農村政策に関する優先順位を示す「中央第1文書」で方針を示した。

共産党の農村政策グループの幹部は6日の記者会見で、農業改革は「農作物供給の質の改善や市場を重視した供給構造の最適化、消費者需要の変化への対応」のために考案されている説明。その上で、供給構造の変化は農業従事者の収入が増加し続けるかどうか次第との見方を示した。

アナリストらによると、政策文書は、農業従事者の収入拡大や巨大な中国人口に供給する食料品の確保、需要の伸びが低下している穀物の過剰生産の防止など、政府が直面している問題が強調されている。

しかし、生活費や農業費用が増加するなかで、近年低下している農業従事者の収入を改善するような具体策が含まれていないことに失望の声も上がっている。

北京オリエント・アグリビジネス・コンサルタントのアナリストは「政策文書は大きな影響を与えるが、効果的な実行が重要」との見方を示した。

中国政府は長年にわたり、農業従事者の収入を支えるためにトウモロコシの臨時備蓄政策を採ってきたが、在庫の積み上がりなどから、昨年この政策を停止した。その結果、農業従事者らは数十年ぶりに、収入を市場の需要に依存せざるを得なくなっている。

新華社は「農業セクターにおける供給側の構造改革は、長きにわたる厳しいプロセスで、政府と市場の関係が上手く対処され、あらゆる関係当事者の利益になる必要がある」とし、改革を進めるにあたっては、需給バランスが保証されなければならない、とした。