[ウェリントン 7日 ロイター] - ニュージーランド準備銀行(中央銀行)のウィーラー総裁は7日、今年9月26日に5年の任期が終了した後に退任する意向を明らかにした。

中銀は今後、後任探しに着手する見通し。後任探しの間はスペンサー副総裁が総裁代行を務める。

ウィーラー総裁は退任を発表する声明で、「総裁に任命された当初から1期だけ務めるつもりだった」と述べた。

この発表を受け、ニュージーランドドル<NZD=D4>は0.7318米ドルから0.7307米ドルに一時下落。その後、中銀の四半期調査でインフレ予想の上昇が示されると、12週間ぶり高値の0.7369米ドルに急伸した。

一方、エコノミストらは、インフレを将来の金融政策決定の指針とする手法について、新総裁がより柔軟化させる可能性があると指摘。

ウィーラー総裁は物価上昇を目的に金利を記録的な低水準に引き下げたが、住宅価格高騰にもつながり、金融の安定への懸念も増大した。

ニュージーランド経済研究所(NZIER)のクリスティーナ・レオン氏は「インフレ目標だけに焦点を当てることの適切性について大きな議論を呼んだ」と指摘する。

新総裁は中銀の政策目標に関する合意について財務相と署名を交わすが、エコノミストらはこの目標が大きく修正されることはないとみる一方で、より柔軟なアプローチが取られる可能性があると予想する。

レオン氏は「インフレ措置という観点からすると、その領域が広がることはあり得る」との見方を示した。

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