最下層からの成り上がり投資術!
2017年2月7日公開(2017年2月7日更新)
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「最下層からの成り上がり投資術!」

著者・コラム紹介

最下層からの成り上がり投資術!

藤井英敏 ふじい・ひでとし

カブ知恵代表取締役。日興證券、フィスコ等を経て05年にカブ知恵を設立。歯に衣着せぬ語り口が個人投資家に人気。雑誌「ザイ」をはじめ多方面に活躍中。

藤井 英敏

上昇を続ける日経ジャスダック平均は、26年ぶりの
3000円突破が目前に! 日経平均株価が軟調な今、
円高の影響を受けにくい内需系小型株を狙え!

 ドル/円相場における円高が、日経平均株価の足を引っ張っています。円高の主因は、トランプ米政権の円高けん制の口先介入と、米国金利の先高観の後退です。

■米ドル/円チャート(日足・6カ月)
米ドル/円チャート/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト)
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トランプ大統領の言動、米国利上げの延期、
フランス大統領選などが円高の要因に

 まず、今週は2月10日に日米首脳会談を控えています。トランプ米大統領は、一体何を言い出すのか……。全く予想できません。しかしながら、米国の貿易赤字の削減を目指す大統領による通貨安批判の矛先が、対米貿易黒字の上位3カ国である中国、ドイツ、日本に向かっているのは事実です。

 大統領は、日本を批判した際に「資金供給」という言葉を使っており、日銀の量的・質的な金融政策まで批判されるリスクが高まっています。内政干渉的な口先介入により、日銀が機動的なデフレ回避を目的した金融調節を行い難くなるリスクに、市場は怯えています。

 次に、1月の米雇用統計を受け、市場では、3月の利上げは遠のいたという見方が強まりました。

 確かに、非農業部門の雇用者数は前月比22万7000人増、市場予想の約17万人増を大きく上回りました。ですが、平均時給が前月比0.1%増と、市場予想の0.3%増に届かず、前年同月比でも2.5%増と、金融危機前の3%台半ばに届きませんでした。

 つまり、物価押し上げにつながる賃金上昇のペースが鈍いため、FRBは当分利上げに動かないとの見方が強まったのです。

 さらに足元では、4~5月のフランス大統領選に向け、有力候補のフィヨン元首相が不正疑惑への釈明を迫られています。また、同じく有力候補者の極右政党、国民戦線(FN)のルペン党首は、ユーロ圏からの離脱や欧州連合(EU)にとどまるかを問う国民投票を実施する考えを示しています。このため市場では、欧州の政治リスクの高まりが意識され始めています。

 それを反映し、2月6日のNY外国為替市場では、リスク回避的な動きが強まり、安全通貨とされる円は一時1ドル=111円63銭と、昨年11月29日以来ほぼ2カ月ぶりの円高・ドル安水準を付けました。

日経平均の下落により慎重な投資スタンスは必要だが
それほど弱気になる必要はない?

 この円高を受け、日経平均株価は25日移動平均線(2月6日現在1万9156.16円)を下回って推移しています。

■日経平均株価チャート(日足・6カ月)
日経平均株価チャート/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト)
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 このため、多くの短期スタンスの投資家は、平均的に評価損を抱えていると推察されます。投資家のマインドは悪化し、地合いは非常に悪いといえます。

 当面は慎重な投資スタンスを維持し、リスク回避的な運用戦略で相場に臨むべきでしょう。

 積極的な運用スタンスに転じるのは、(1)ここから急激な下落が発生し25日移動平均線からのマイナス乖離率の絶対値が大きくなり、リバウンドが見込めるタイミング。または、(2)25日移動平均線を上回り、多くの短期スタンスの投資家が平均的に評価益になり、投資家のマインドが改善して、地合いが好転するまで、待ちましょう。

 ただし、個人投資家中心に待機資金は潤沢です。円高で足元の地合いが悪くとも、それほど弱気になる必要はないと思います。

 そういえば先日、対面営業がメインの証券会社の営業部長と話をしました。その部長の話によれば、「(ご自身の部署が担当する)個人客は、昨年11月にトランプ氏が選挙で勝って以降、(トランプ氏が何をしでかすか先行きが読めないため、不安になって)持ち株を売って売って売りまくり、口座の現金は、ここ十数年で記憶がないくらい積み上がっている。経験的に、こんな状態で相場が天井打つとは思えない」と言っていました。私もこの意見に激しく同意します。

 まあ、投資主体別売買動向でも、個人は昨年11月第2週から今年1月第1週まで9週間連続で売り越し、累計3兆1049億円売り越しました。統計的にも、個人は保有株式の現金化を加速させましたから、実際の営業の現場も、やはりそんな感じなんでしょう。

日経ジャスダック平均は5カ月続伸
26年ぶりの3000円台が射程圏内に

 ただし、円高の影響で主力株が軟調な一方で、日経ジャスダック平均は強い動きを続けています。

■日経ジャスダック平均チャート(日足・6カ月)
日経ジャスダック平均チャート/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト)
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 月間ベースでみても、日経ジャスダック平均は1月まで、5カ月続伸しています。2月6日終値は2872.72円と、水準的にも、2006年1月以来、11年ぶりの高値水準です。そして、1991年以来、26年ぶりの3000円台回復を射程圏に捉えています。

日経ジャスダック平均が強い動きを続けている需給要因は、海外ヘッジファンドなど日本の新興株を組み入れるファンドが増加しているためと観測されています。また、足元の円高を受けて、多くの投資家が輸出関連を見送る一方で、円高の影響を受け難い内需銘柄の多いジャスダック市場に、短期資金を逃避的に流入させている可能性が高いと思います。

 株式投資の基本は、資金が流入している強い銘柄を買うことです。上昇トレンドを描いている市場に資金を投入するべきです。

 よって、円高で資金が流出し調整色を強めている東証1部の輸出関連の主力株は当分の間、アンタッチャブルです。円高が是正されるまで見送りましょう。一方、逃避的に資金が流入し強いジャスダック市場に代表される内需系小型株は、積極的に売買し、収益獲得を目指しましょう。

個人投資家が中心のジャスダック市場では、
値動きが一方通行になりやすいので、ロスカットは必須!

 なお、ジャスダック市場に代表される内需系小型株のメインプレイヤーは個人です。値動きは一方通行になり易く、呆れるような高値を付けたかと思えば、呆れるような安値を付けることが多々あります。

 このため、ロスカットの徹底的な実行、組み入れ比率の緻密な管理等を励行し、くれぐれも一発退場することがないように、冷静かつ慎重に売買を行うべきです。

 ただし、日経ジャスダック平均が25日移動平均線(6日現在2815.07円)を割り込んだら、内需系小型株もアンタッチャブルになります。そのケースでは、オールキャッシュにして、リスク回避するくらいの慎重な対応をしましょう。

 なぜなら、状況次第では、信用買い方の追証絡みの投げ売りがトリガーとなり、大規模なナイアガラが、そこここに発生する可能性が高まるからです。慎重なあなたは、そのオーバーシュート、セリングクライマックスを待って、再び、市場に参加すればいいだけのことです。

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