「キーマンであるオネエのマリアを描くために、<br />新宿二丁目にも通ったんですよ」ちなみに、ストーリーのキーマンであるオネエのマリアを描くために、新宿二丁目にも通ったんですよ。

坪田 すなわち、職業観が幼稚園の頃から全く広がっていないということ。職業観を広げるために、学校では進路指導を行うのですが、つまらない進路指導を受けても社会に出た後のイメージなんてなかなか湧かない。その点、この『まんがでわかる伝え方が9割』を読めば、舞が成長していく姿から、編集の仕事の大変さ、面白さといった「リアル」がわかる。「私もこの編集者になりたい」と思う子って絶対増えるだろうなと思います。

佐々木 ありがとうございます。リアリティーを高めるために、かなり取材をしました。有名な雑誌の副編集長2人にじっくり話を伺って、オフレコの裏話も、内緒でいっぱい教えていただいて…。

坪田 ええ~!すごいですね!『まんがでわかる伝え方が9割』がすでに評判になっているのは、そうやって徹底して作り込んでいるからこそなんだろうなと、改めて学ばせていただきました。『伝え方が9割』をすでに買って読んだ人でも、「ああこれ、知っている」ではなくて、知っていることが2倍3倍に膨らんでいく感じ。より豊かな経験が得られる1冊だと思います。

佐々木 坪田さんにここまで言っていただけて恐縮だし、すごく嬉しいです!…ちなみに、ストーリーのキーマンであるオネエのマリアを描くために、新宿二丁目にも通ったんですよ。

坪田 ええ~!?本当に徹底的に準備されたのですね。う~ん、僕もここまでやらないとなぁ…ちょっと反省させられました(笑)。