[東京 8日 ロイター] - 富士重工業<7270.T>は8日、2017年3月期連結業績予想(日本基準)を上方修正した。想定為替レートを円安方向に見直したことなどを反映させた。ただ、前年に比べると円高水準にあるほか、販管費などの諸経費もかさむため、減益予想に変わりはない。

営業利益予想は前年比27.5%減の4100億円に引き上げた。想定為替レートを1ドル104円から108円に見直したことなどを理由に、前回予想から370億円上積みした。

ただ、トムソンロイターがまとめたアナリスト20人の予想平均4298億円は下回った。

売上高は減収予想から一転、増収予想に修正。前年比2.4%増の3兆3100億円(前回3兆1800億円)と、5年連続で過去最高を見込んでいる。世界販売台数も5年連続で過去最高となる見通しだ。

2016年4─12月期は売上高が前年比0.4%増の2兆4278億円、営業利益が同29.6%減の3067億円、純利益が同38.6%減の2075億円だった。売上高は販売台数の増加が円高影響を吸収したが、販管費などがかさみ、減益となった。

<米現地生産比率上昇へ>

会見した会見した高橋充専務は、トランプ米大統領が日本の自動車メーカーの米国輸出が多いと問題視していることについて「米国での工場の能力を上げることで、米国の販売台数に占める現地生産比率を高めていく」との方針を示した。

富士重工の2016年の米国販売実績は61万5000台。このうち、現地生産は24万台となっている。

高橋専務は「生産台数が増えることで、雇用も増えていく」と指摘。米国での販売についても「毎年、順調に伸ばしていける手応えを持っている」と先行きに自信を示した。

*内容を追加します。

(志田義寧)