[パリ 8日 ロイター] - 仏製薬大手サノフィ<SASY.PA>は8日、決算発表後の会見で、買収は急いでいないと表明した。また、2017年の1株当たり利益は横ばいかやや減少との見通しを示した。

2016年第4・四半期は税負担や一時的項目が打撃となった。ただ、ワクチンやインスリン製剤「ランタス」事業が予想を上回ったことで、株価は上昇している。

同社は2015年に、糖尿病薬部門の低迷で2年間は利益の「大幅な」増加は見込めないと警告している。

ブランディクール最高経営責任者(CEO)は「2017年以降も組織の簡素化・改編を続ける。現在成長をけん引しているサノフィ・ジェンザイムやワクチン事業、大衆薬部門が支えとなる」との見方を示した。

投資家からは価格競争の厳しい米国市場での対応策として大型買収を求める声が強いが、「合併・買収(M&A)は急いていない」と主張した。

米国では先月、ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)<JNJ.N>がスイスのバイオ医薬品大手アクテリオン<ATLN.S>買収を発表。アクテリオンはサノフィも買収を狙っていたとされる。

昨年8月にはファイザー<PFE.N>ががん医薬品企業の米メディベーションの買収し、サノフィはこの時も機会を逃している。

第4・四半期は為替変動の影響を除いた事業純利益は2.9%減の16億1000万ユーロ(17億ドル)。総売上高は3.4%増の88億7000万ユーロだった。

ロイターがインクワイアリー・フィナンシャルと共同でまとめたアナリスト予想平均は事業純利益が15億7000万ユーロ、純売上高は89億4000万ユーロだった。