[ニューヨーク 8日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場ではドルが下落した。トランプ米大統領の政策を巡る先行き不透明感がくすぶるなか、米連邦準備理事会(FRB)の3月利上げ観測が後退し、米国債利回りが低下したことがドルの下げ圧力になった。

フォレックス・ドット・コムの調査責任者、ジェームズ・チェン氏は「金融政策正常化へのFRBのためらいが続き、それにトランプ政権の一致結束したドル安への取り組みが加われば、少なくとも短期的にはドルにさらなる下落余地が生まれるだろう」と述べた。

10日の日米首脳会談においてトランプ氏はドル高/円安に反対する姿勢をあらためて表明する公算が大きく、これがドルを押し下げる可能性がある。

終盤のドル/円<JPY=>は0.3%安の112.05円。ユーロ/ドル<EUR=>の直近は0.1%高の1.0687ドル、ユーロ/円<EURJPY=>は0.3%安の119.76円。

円が主要通貨に対して買われた背景には、欧州の政治リスクを懸念した投資家が資金を避難させた側面もある。

欧州ではオランダの総選挙を皮切りに、フランスの大統領選、ドイツの総選挙が予定されており、イタリアでも年内に総選挙が実施される可能性がある。

最近低迷していたユーロ/ドルにはこの日、買い戻しが入った。ただ、ナショナル・オーストラリア銀行のギャビン・フレンド氏は「トランプ氏が税制改革やインフラ投資に関して具体的な内容を明らかにすれば、ドルが上昇するということを市場は承知している」と指摘した。

ドル/円 NY終値 111.93/111.94

始値 112.24

高値 112.30

安値 111.63

ユーロ/ドル NY終値 1.0697/1.0700

始値 1.0648

高値 1.0713

安値 1.0647

*表を更新しました。