[東京 9日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、反落。為替がドル安/円高に振れたことを嫌気し、節目の1万9000円を割り込んで寄り付いた。売り一巡後は円高一服で下げ幅を縮める場面があったが、後場に入り輸出株に断続的な売りが出たこともあり、再び弱含む展開となった。引け際にかけては先物主導で下げ幅を拡大し、一時130円超安となった。TOPIXも反落。

東証33業種中、25業種が下落。輸送用機器、空運、ガラス・土石が下落率上位。半面、不動産、鉱業、金属製品が上昇率上位となった。

朝方は外為市場で為替が1ドル111円台後半と円高が進行したことで、自動車など輸出関連株は軒並み軟調となった。その後円高が一服しても、輸出株は継続的に売られた。トヨタ<7203.T>が2.04%安、日産<7201.T>も2.03%安。南アフリカ事業で三菱重工業<7011.T>からの支払い請求額が倍増したことを発表した日立製作所<6501.T>は8.04%安となった。

10日の日米首脳会談では2国間の通商政策に関する話題が中心となる見込みで、「トランプ大統領が自動車貿易に関し注文をつけてくる可能性もあり、自動車株の先行きを懸念する売りが出た」(松井証券シニアマーケットアナリストの窪田朋一郎氏)との声が聞かれた。

足元の決算が好調だったソフトバンクグループ<9984.T>が日経平均の上昇寄与率のトップとなったが、指数をプラスに押し上げるだけの力強さはなかった。

ソフトバンクは4日続伸。8日に発表した2016年4─12月期連結決算(国際会計基準)は、営業利益が前年比18.0%増の9496億円だった。米スプリント<S.N>の回復や国内通信が利益を押し上げた。通期予想を開示はしていないが、直近の堅調な業況を評価した買いが入った。

半面、東芝<6502.T>は大幅反落。後場に前日比で一時12%を超す下げとなった。日本経済新聞電子版は9日、14日に予定している東芝の決算発表が延期になるとの懸念が市場で出ていると報道。短期筋による投げ売りが出たようだ。東芝の広報部は「予定通り決算は14日に行う」と述べた。

東証1部騰落数は、値上がり659銘柄に対し、値下がりが1205銘柄、変わらずが138銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      18907.67 -99.93

寄り付き    18942.04

安値/高値   18874.91─18991.23

TOPIX<.TOPX>

終値       1513.55 -10.60

寄り付き     1518.19

安値/高値    1511.21─1520.48

東証出来高(万株) 193351

東証売買代金(億円) 22457.06

(辻茉莉花)