「ネットキャッチャーグループ」
を構築

 そんな同社が今注力しているのは、さまざまな“ネットキャッチャー”運営事業者と連携し「ネットキャッチャーグループ」を構築することである。各運営事業者はそれぞれクレーンゲーム機を所有するが、ユーザーは一つのIDでより多様なゲームを楽しめるようになる。連携によって選べる景品が格段に増えれば、市場規模も拡大する。

サービスセンター内の倉庫内には約250台のクレーンゲーム機が並ぶ

 現在、月1社のペースで「ネットキャッチャーグループ」を構築しており、今年末までに合計10社、150万ID、実稼動1500台の巨大なネットキャッチャーモールを目指す予定だ。同社の収益は、各運営事業者からのライセンス料である。

 また同社では、不動産大手のレオパレス21とも提携し、専用インターネットサービス「LEONET」向けに、ネットキャッチャーネッチを提供している。レオパレス21の管理戸数は50万戸を超えており、こちらも新たな市場開拓のための有益な試みである。

台湾・香港・韓国など、海外にも景品を発送
埼玉県富士見市にあるサービスセンター

 今年は大手ゲームメーカーの参入も予想され、市場の激化が予想される。平島社長は将来への見通しをこう語る。「当社は急成長しているものの、クレーンゲーム機業界は1800億円市場。そのうち既存事業者合わせてまだ30億円程度。それを考えれば、大ヒットとはいえず、やっと導入期が終わって成長期に入ったところです。今後は、海外向けの送料の見直しや、大型の業務提携などを計画しており、さらなる発展を目指したい」。バーチャルとリアルの融合はユーザーの心を捉え、新たな市場を生み出している。

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株式会社ネッチ
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