若手で最も勢いのある女優の
突然の引退劇

 2011年当時、まだ幼かった筆者の娘が、初めて夢中になって観たヒーローもののTV番組が『仮面ライダーフォーゼ』だった。筆者も付き合って観ていたが、大人の目から見て、断然目を引いたのが、主人公の福士蒼汰と、ヒロインだった清水富美加だった。

清水富美加の引退劇と電通女子社員自殺の共通点とは新興宗教もからんでいることから、さまざまな憶測が乱れ飛んでいるが、本人のツイートを見れば、電通女子社員の自殺と同じ構図が透けて見える(写真はイメージです)

 彼女は、演技力と存在感と愛嬌を併せ持っており、印象深かった。その後、NHKの朝の連続ドラマでブレイクし、さまざまなドラマや映画に出て、彼女はどんどん「売れっ子」になっていった。ネットや雑誌で見かけることが多くなり、筆者も家族と「あの、フォーゼに出てた子も人気でたねー」などと話していた。

 そんな、若手で最も勢いのある女優の1人である彼女が、先日、突然芸能界を引退し、幸福の科学に出家するというニュースを聞いたときには、それほど熱心なファンではない筆者もかなり驚いた。

 その後、幸福の科学側から、事務所の彼女に対する待遇に問題のあったこと、それにより彼女は心身ともにすり減り、芸能界を引退する決意を固めたことが発表された。

 一方で、事務所側も反論し、マネージャーがこまめにコミュニケーションをとっていたことや、他の所属タレントと比較しても、ひどい扱いなどしていないことを主張している。

 メディアやTV番組では、このことが取りざたされ、事務所が悪い、露出の多いグラビアの仕事のせいだ、人肉を食べる役柄を演じなくてはいけなかったせいだ、給料が安すぎたせいだ、といったコメントが出たり、宗教にだまされている、芸能界がこんなところだとわかっているのに甘い、辞めることで多くの人に迷惑をかけることをわかってるのか、などという書き込みがネットでみられるようになり、毀誉褒貶が相半ばする状態となっている。