[東京 14日 ロイター] - 三井住友トラスト・ホールディングス(HD)<8309.T>は14日、人事などの重要事項で社外取締役に強い権限を与える「指名委員会等設置会社」に移行すると発表した。取締役会による監督機能を高め、ガバナンスを強化する。6月の定時株主総会後に移行する。

取締役会議長には、JXホールディングス<5020.T>前社長の松下功夫相談役を社外取締役として招く。合わせて、4月1日付でHD社長に大久保哲夫副社長が昇格し、傘下の三井住友信託銀行社長に橋本勝副社長が就くトップ人事を公表した。北村邦太郎HD社長と常陰均信託銀社長は、共に信託銀の取締役会長に就任する。

同日夕、記者会見した大久保次期HD社長は、「自主独立の専業信託銀行であることは、レゾンデートルだ」と述べ、メガバンクとは一線を画し、独立路線を堅持する方向性を示した。

橋本次期信託銀社長は「これまで収益を下支えしたバンキングの資金利益の減少が続く中、安定的な収益を稼ぐ筋肉質な事業ポートフォリオの構築を進める」とし、ビジネスモデルの転換を目指す考えを示した。

大久保氏は常陰氏と同じ旧住友信託銀行出身で1980年入行の60歳。不動産などの信託業務や法人営業、金融当局担当など幅広い業務を経験している。

橋本氏は北村氏と同じ旧中央三井トラスト・ホールディングス出身で80年入行の59歳。営業や企画などを歴任してきた。大久保氏と橋本氏は、旧住友信託銀と旧中央三井トラスト統合の実務を取り仕切った。

三井住友トラストは、昨年の金融庁検査でガバナンスのぜい弱性やビジネスモデルの再構築などを指摘されており、新体制でこうした課題解決に取り組む。

*内容を追加しました。

(布施太郎※)