[ニューヨーク 14日 ロイター] - イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長は、海外の相手方と協議する権限と責任をFRBは保持しており、それを行使することは米国の利益にかなうとの認識を示した。トランプ政権が始動したばかりの段階でFRBが国際交渉に関与すべきではないとの議員の主張に応じたもの。

議長は下院金融委員会のマクヘンリー副委員長(共和)に宛てた10日付の書簡の中で「金融安定理事会(FSB)や保険監督者国際機構(IAIS)等、金融サービスに関する国際組織のメンバーである財務省や、種々の国際組織に参加する米監督機関と引き続き協力していく」と述べた。

その上で「海外の相手方と協議することはFRBが長年にわたり保持する権限と責任であり、それを行使することで、強力かつ安定的な米経済と金融システムの確保に向け、米政府が一丸となって建設的に対応するとの方針を共有するもの」とした。

マクヘンリー議員は1月31日の書簡でイエレン氏に対し、トランプ政権が米国の利益を最優先する当局者らを選任するまで、米企業の重荷となる基準の交渉を控えるよう求めた。

イエレン議長は、国際機関が薦める基準に拘束力はなく、国内法の下、米当局が承認して初めて効力を発すると指摘。FRBは時として国際的に討議されたものとは異なる基準を導入してきたと述べた。

さらに「強力な規制基準は米金融システムの安定性を向上させる。国際的な規制基準の発展に関与することで、FRBは米金融の安定性や米国企業の競争力に資する基準に影響を与えることが可能になる」とした。