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仏PSA、独オペル買収巡り協議 GMの全欧州事業取得も

2017年2月15日

[ロンドン/フランクフルト 14日 ロイター] - 仏自動車大手PSAグループ<PEUP.PA>は14日、米ゼネラル・モーターズ(GM)<GM.N>傘下の独オペル買収に向けた協議を進めていることを明らかにした。GMが持つ英子会社ボクスホールも加え、実質的にGMの欧州事業全体を取得する取引に発展する可能性もある。

PSAの広報担当は「収益性や経営効率の向上に向けて、独オペル取得の可能性を含む多くの戦略的構想についてGMと模索している」と語った。

GMとPSAはすでにスポーツ多目的車(SUV)や商用バンの生産で提携している

PSAはまた、声明で「合意という結論に至るかどうかの確信はない」とした。

オペルはコメントしていない。PSAに14%を出資する仏政府は、PSAを「クリティカルマス(普及率が一気に跳ね上がる分岐点)」に到達させる力になる今回のディールを後押しする可能性がある、と経済省筋がロイターに語った。

ドイツ国内からは、頭越しに交渉を進めることに異議を唱える声も出ている。金属産業労組(IGメタル)は、PSAとGMがIGメタル抜きでオペル売却を話し合うとすれば、ドイツ国民と欧州市民が有する共同決定権を侵害することになると警告した。

2016年のデータによると、欧州自動車市場に占めるPSAとオペル・ボクスホールのシェアは合わせて16.3%。首位を走る独フォルクスワーゲン(VW)<VOWG_p.DE>の24.1%に迫ることになる。

GMにとっては、オペルを手放すことは世界販売台数の減少につながり、販売台数争いでVWとトヨタ<7203.T>にさらに水をあけられる可能性がある。

関係筋によると、GMはPSA・オペル統合後に誕生する新会社の株式を保有する可能性がある。

GMのバーラ最高経営責任者(CEO)にとっては、オペルを売却すれば、自身が進めている収益力向上と、市場シェアより投資利益率を優先するという戦略をこれまでで最も劇的に打ち出すことになる。

GMは過去6年かけて欧州部門のリストラを進めてきたが、昨年もバーラ氏が約束した収支均衡に失敗。同社は先週、黒字化は2018年以降にずれ込むとの見通しを示した。

欧州株式市場で、PSAの株価は4.3%上昇。ニューヨーク市場のGM株終値は4.8%高だった。

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