[ブリュッセル 15日 ロイター] - 欧州連合(EU)と中国が例年よりも早く4月か5月にブリュッセルで首脳会議を開く方向で準備を進めていることが15日、複数のEU関係筋の話で明らかになった。トランプ米政権が保護主義的な政策を打ち出す中、自由貿易と国際協力の促進を目指す。

EUと中国は通常7月に首脳会議を開くが、関係筋は中国側から今年はできるだけ早い時期に開催するよう要請があったと明らかにした。「首脳会議を早期に開催することで、中国は欧州と友好的な関係を保っていることを米国に示したい考え」(関係筋)とみられる。

一方、EU側は国連などの国際機関への対応で中国の支持を取り付ける狙いがある。別の関係筋は「一部の国が国際機関を軽視する中でわれわれは国連や世界貿易機関(WTO)などに対する中国の支持と信頼を取り付けたい」と述べた。

中国外務省の耿爽報道官は今年の首脳会議の日程についてEU側と調整していると説明し、いずれ詳細を公表すると述べた。

トランプ大統領はこれまで、英国によるEU離脱決定を歓迎する姿勢を表明。一方、中国は安定的で団結した強い欧州を望むとの立場を繰り返し示してきた。

中国政府の対EU政策に詳しい中国の関係筋は、「われわれは世界の多極的化を望んでおり、EUはその中で非常に重要な役割を果たすと考えている」としている。

昨年北京で開催されたEU・中国首脳会議は、南シナ海での中国の領有権問題などにより緊迫したムードの中で行われたが、今年は様変わりしそうだ。

別のEU筋は「中国がルールに基づく世界の秩序を尊重するなら、われわれは歓迎する。だが具体的な政策を見せてもらいたいとも主張する」と語った。

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