[ニューヨーク 15日 ロイター] - 米財務省が15日発表した2016年12月の対米証券投資統計によると、海外投資家が米国債を9カ月連続で売り越す中、日本が3カ月連続で保有高1位となった。

海外投資家による米財務省証券投資は219億ドルの売り越し。売り越しは9カ月連続で、売り越し額は前月(2億0500万ドル)から大幅に拡大した。

投資家別では、民間投資家が405億ドルの売り越し。12カ月連続で売り越していた中央銀行など海外公的機関は186億ドルの買い越しに転じた。

アナリストの間では、今回の統計が昨年11月の米大統領選でトランプ氏が勝利した後、リスクオンになったことを反映しているとの見方も出ている。

TDセキュリティーズの金利ストラテジスト、ジェンナディ・ゴールドバーグ氏は、12月に米国債利回りが大きく変動したことが影響しており、高い利回りを選好する海外公的機関の誘因となったとみている。米10年債利回りは、12月初め時点で2.44%だったのが2.64%まで上昇。11月の米大統領選から12月中旬の間に93ベーシスポイント(bp)上昇した。

国別では、日本の米国債保有高が1兆0900億ドルで、3カ月連続で中国を上回り首位となった。2位となったものの中国の保有高は、前月の1兆0490億ドルから1兆0580億ドルに増えた。

TDセキュリティーズのゴールドバーグ氏は、中国政府が人民元下支えるための原資確保へ米国債を売り続けていたことを踏まえ、「米国債をかなり売った結果、資金的な余裕ができて再び投資しようということになったのではないか」との見方を示した。

種類別では、米長期有価証券(株式スワップ等除く)が129億ドルの売り越し。前月は344億ドルの買い越しだった。

短期債も含めた証券は428億ドルの売り越し。前月は302億ドルの買い越しだった。

米国株式は99億ドルの売り越し。売り越しは4カ月連続で、売り越し額は前月(58億ドル)から拡大した。

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