経営×物流

3Dプリントに集まる物流業界からの“熱視線”

日本通運とヤマトグループが新サービス方針を発表

 3Dプリントに、今、物流業界からの熱い視線が注がれている。

 3Dプリントは、熱したプラスチックや金属を3Dプリンターのノズルからプレートに噴射し、積み重ねることで3次元の物体をつくる技術だが、既に、海外では航空分野をはじめ自動車産業、製造業、製薬業など多くの業種で利用され、保守部品や、一人ひとりに合わせた設計が求められる医療用装具などの製造で重宝されている。経済産業省の「新ものづくり研究会」報告書でも、同技術の市場規模は2020年に全世界で約21.8兆円まで拡大することが予想されている。

 一方で、産業用3Dプリンターのコストが依然として高水準にとどまることや導入後の維持費が高額であること、さらには3Dプリンターの造形に必要となる3D CADデータの作成技術者を育成する必要があるなどの事情で、導入したくてもできない事業者も少なくない。

 こうした状況を受けて、独DHLや米UPSなどではいち早く、3Dプリントと配送を組み合わせたワンストップサービスをリリース。さらに、日系物流会社でもこのほど、日本通運とヤマトグループが相次いで3Dプリントの新サービス方針を発表した。

3Dプリントを含めた
デジタル製造のグローバル物流で業務提携【日本通運】

 日本通運(本社・東京都港区、渡邉健二社長)は1月27日付で、3Dプリント技術のソリューション提供などを行うカブク(本社・新宿区、稲田雅彦社長)と、3Dプリンターを活用したデジタル製造受託サービスのグローバル物流で業務提携を締結した。今後、両社が共同でグローバルにデジタル製造サービスを提供する体制の構築を進める方針。

業務提携のイメージ
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 日通は、カブクが提供する3Dプリンターをはじめとしたデジタル製造技術によるオンデマンド製造サービス「MMS Connect」と「MMS(Rinkak Manufacturing Management Service)」において、製造物および関連物品の輸送、製造物の保管などの物流サービスを提供する。

 具体的には、日通の世界42ヵ国662拠点に広がる海外ネットワークを活用した最適な物流サービスを提供するとともに、同社保有レーンでの国際輸送による物流効率化と、効率化へのアドバイスを行う。

 カブクでは日通に対し、デジタル製造技術を活用したマスカスタマイゼーション(個別大量生産)の実現に必要な高度なノウハウを提供して、高度化する顧客の製造ニーズにサプライチェーンの観点から対応。ワンストップでのデジタル製造サービスのほか、プラットフォーム連携や、グローバル工場ネットワークの連携、デジタル製造事業のコンサルティングなど実施する。

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