修学旅行でのお土産に
木刀を買うようなつもりで

世界的なドローン企業DJIの旗艦店。深センのOCTエリアにあり、もちろん定価販売

 DJIのような“ピン”から、山寨アクションカメラのような“キリ”まで、幅広い電化製品が作られている深センだが、華強北で目を惹くのはむしろキリのほうだ。Xiaomi(小米)のような有名中華ブランド品が安く売られているように見えても、外観やパッケージが似たニセモノであることも多い。

 DJIにしてもXiaomiにしても、有名メーカーは自分たちの専門ショップを持ち、そこではほぼ値引きせずに販売している。むしろ華強北でそれら有名ブランドの新製品を見つけると、プレミアが乗って定価より高いこともある。

 一方、一見正規品に見えるが価格が安い場合、たいていは無名メーカーの低性能製品である。中には本物そっくりのロゴまで使って「ダマして売ろう」というニセモノもあるが、中国の特に小メーカーは外装デザインに関する知財意識がまだ充分とは言えず、製品開発するときに「既製品で似たものがあるなら、そこは新規開発せず、必要なところだけ開発して早く製品を出そう」というやり方が多い。結果として外見だけ有名製品によく似た低性能の製品を華強北ではよく見る。

Atom CPUを積んだWindowsベースのネットブック。Appleとは何の関係もない

 たとえばタブレットやラップトップなどが多く売られている桑達電子通訊市場ビルでは上のようなノートPCが並んでいる。Appleのmacbookシリーズそっくりの外見だが、ロゴもOSも違い、店員に「Macbookか?」と聞いても「Yes」とは言われない。薄いLaptopではあるが、Appleの製品が欲しい人を対象にしているものではない。

左は名刺より小さいAndroidベースの携帯電話。右はWindowsのタブレット

 また、上の写真の右側にあるものはWindowsベースのタブレットだ。化粧箱のデザインはマイクロソフトの製品に似ているが文言は違う。

 左側はAndroid端末をわざわざiOSそっくりのデザインにしているので、ダマす意図を感じるが、であればわざわざ小さく作る意味はない気がする。

 僕はこういう変なガジェットが大好きなので4000円ぐらい払ってこの小さいAndroidを購入した。フロントとバックに両方カメラがついていて、Wi-FiもSIMもちゃんと動作する。もっとも、画面にLTEと出たものの実際はGSM(いわゆる2G)のみの対応で、日本国外で予備のSIMを挿してSMSを確認するぐらいの用途でしか使えない。深センにいるどの中国人の友達に見せても大笑いされるけど、家電マニアの彼らでも実際に使っているのを見たことがないので、一部の人向けのジョーク製品なのだろう。