僕はいつも華強北に誰かを案内するとき、「修学旅行で木刀を買うようなつもりで買い物をしてください。マトモに常用できるようなものはここで買うのでなく、不良品の払い戻しがあるAlibabaなどの通販サイトを使うべきです」と伝えている。

 多くの電気店では保証の概念もないし、山寨として開発されたものは耐久性に大きな不安がある。正規品なら中国国内限定で保証があるが、華強北に来るのが初めてで中国語も充分にわからない人が正規品と山寨品の区別をつけるのは難しいことも多い。

マトモに使えるかどうかは二の次
変な製品を見てまわるのが楽しい

左はホバーボード、右はホバーボードに取り付けるとゴーカートになるもの

 上写真のホバーボードはバランスを取って乗るオモチャで、華強北では500元(8000円ほど)で売られている。右の写真は、それをゴーカートに変えるためのアタッチメントで、150元(2500円ほど)だ。

電動スクーターが内蔵されたスーツケース。人間が乗って走れる

 こういう安直な新製品の開発は、この「電動スクーターが組み込まれ、乗って走れるスーツケース」のような奇妙な新製品を生む。写真のスーツケースは2299元(3万8000円ほど)で、部品は500元のホバーボードと変わらないと思われるが、4倍以上の価格で売られている。

 これが大ヒットすると、すぐにさまざまなメーカーが似たような電動スクーター付きスーツケースを作り出して一気に価格が下がると思われるが、それまでは発明家は大もうけできる。

 こうなると機能を売りにしているのか、それとも「何か目新しい」という情報を売りにしているのかもわからない。結果として街は目先の変わった奇妙な新製品もあふれている。

Bluetoothキーボード。左は通常のもの、右はなんと四つ折り

 上の写真は、先ほどタブレットやネットブックが売られているビルの2Fで売られていた、タブレットの周辺機器だ。

 左のBluetoothキーボードはiPad miniなどと同じ8インチサイズで、なかなか打鍵感もいい。400円ほどで売られていた。せいぜいコーヒーやハンバーガーのような金額なので、大量に売らないと良い商売にならないだろう。右はなんと便せんのように4つ折りするキーボード。この店以外では発見できず2000円ぐらいだった。