事務所が仕掛ける情報戦に
タレントは泣かされる

 そんなワンサイドゲームになってしまうのは、ネットでよく言われる「テレビ局への圧力」もさることながら、事務所側がなじみの芸能記者たちを用いておこなう「情報戦」も無関係ではない。

 SMAP解散騒動の時、連日のようにスポーツ紙上に「関係者」を名乗る者たちが現れ、「キムタクは事務所に恩を感じた」とか「中居くんはクーデターを後悔している」など、さまざまな情報が出たのは記憶に新しいだろう。能年さんの時も、「演技指導の先生に洗脳されている」なんていう話が「関係者」によって広められた。

 どんな人気タレントといえども、しょせん「個人」なので、事務所が持つ情報網には太刀打ちができるわけがない。結果、「恩知らずのワガママ芸能人」か「怪しい人間に洗脳された世間知らず」というレッテルを貼られる羽目になる。イメージ商売をしているテレビにとって、これは致命的だ。悪評の立った芸能人を番組にキャスティングしたら、大手事務所との関係が悪化するだけではなく、スポンサー企業まで敵に回すリスクを負うことになる。

 今回の清水さんも同様に、さまざまなネガティブ情報が芸能メディアで報じられているものの、これまでとひとつ大きく違うのは、タレント側が「カウンターパンチ」を打てているという点だ。

 霊言本を多数出してきた幸福の科学出版のインフラを利用した暴露本の出版だけではなく、清水さん自身がSNSを開設し、積極的に反論や自身の主張を発信できている。これまで「世間知らずのワガママ」とか「洗脳された」というレッテル貼りをされるだけで防戦一方だった独立タレントとしては、画期的な戦い方と言えよう。