2月19日、ティラーソン米国務長官(写真左)が就任早々に下した命令の1つは、国務省幹部にブリーフィング用の書類を2ページ以内に収めるよう指示したことだ。写真は1日、ホワイトハウスの大統領執務室で、トランプ米大統領と宣誓式に臨む同長官(2017年 ロイター/Carlos Barria)

[ワシントン 19日 ロイター] - ティラーソン米国務長官が就任早々に下した命令の1つは、国務省幹部にブリーフィング用の書類を2ページ以内に収めるよう指示したことだ。

 効率改善に常に力を注ぐことで知られる石油大手エクソンモービルのトップとして培われた経営スタイルが、このことに良く現れている。国務省の側近が、ティラーソン氏を「長官」と呼ばず「CEO(経営最高責任者)」と呼ぶ理由の1つでもある。

 長官へのブリーフィング手順に詳しい現旧政府当局者10数人によれば、ティラーソン長官の前任者たちは、通常、はるかに詳細な情報を求めていたという。側近のR・C・ハモンド氏によれば、ティラーソン長官の指示は、外交政策の細部に関心を持っていないからというより、重要な事実に集中したいという長官の志向を反映したものだという。

「彼は部下に、情報の効率を高めるよう求めている」とハモンド氏。さらに情報を必要とする場合には、要求するだろうと付け加えた。「彼は決定権者であり、その前に事実をきちんと示すことが必要だ」

 外交経験を持たず、政府の職務に就くのも初めてというティラーソン氏は、国務省の官僚機構に加え、同省とトランプ大統領及びその政権との関係の双方をうまく管理していけるかどうか、厳しい視線にさらされている。

 ティラーソン長官との会議に出席した国務省幹部らによれば、長官は社交的で中身のある人物であり、その率直な態度と気が済むまで質問するスタイルには、策をろうするのではなく問題解決を追求するエンジニアとしての訓練を受けてきたことがうかがわれるという。

 石油企業の経営幹部として経験豊富なティラーソン長官は、初の外国訪問として、先週ドイツのボンで開催された20ヵ国・地域(G20)外相会合に出席したが、ここでも好印象を与えた。ティラーソン長官に会った4人の経験豊富な外交官はロイターに対し、長官が現実的で対話に前向きな人物であることが分かって安心したと語っている。