実際に営業活動を行い商品やサービスを提供しているのであれば、会社の正しい営業活動を説明するためには、現金の回収とは関係なく商品やサービスを提供した時点で売上として認識しておく必要があります。

 つまり、会計の基準では、現金の回収の時点ではなく商品やサービスを提供した時点で売上として認識するという決まりになっているのです。すなわち、PLの売上とか費用というのは必ずしも現金の動きを表すものではないのです。

 このPLの中に出てくる数字が必ずしも現金の動きを表すものではないということが理解できるかどうかが、会計が理解できるかどうかの一つの重要なポイントになります。

 このことについては第5回のコラムで改めて詳しく説明します。ここでは、PLはその期の「正しい利益」を計算する表であることだけをよく理解しておいてください。

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そもそも、PL(損益計算書)・BS(貸借対照表)は<br />なぜ必要なのか?

はじめて会計を学ぶ人、
会計がわからなかった人のための画期的な勉強法

会計の勉強は難しいと思われがちですが、お金の出入りを表すお小遣い帳や家計簿が理解できる人なら誰 でも理解できます。この本では、会計の知識ゼロの主人公あかねが、アクセサリー販売の会社をつくり、仕事の現場でさまざまな経験をしながら、会計の本質と 全体像を学んでいきます。そこには、お金の流れから会計の仕組みをつかむ、そして、PL(損益計算書)・BS(貸借対照表)・CS(キャッシュフロー計算 書)のつながりで会計を理解する、画期的な勉強法があったのです。

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