2月22日、北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏がマレーシアで殺害された事件で実行犯の1人として逮捕されたベトナム国籍のドアン・ティ・フオン容疑者(写真)は、歌手を志し、同国でオーディション番組にも出演していた。マレーシア警察提供(2017年 ロイター)

[22日 ロイター] - 北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏がマレーシアで殺害された事件で実行犯の1人として逮捕されたベトナム国籍の女は、歌手を志し、同国でオーディション番組にも出演していた。

 現在28歳のドアン・ティ・フオン容疑者はフェイスブックで、投げキスをする自分の写真やパーティーに出席する様子を写した画像を数多く投稿していた。

 正男氏がマレーシアの空港で殺害される4日前には、爆笑を意味する「LOL」の文字がプリントされたシャツを着た写真も投稿していた。これはCCTVのカメラが捉えた逃走する容疑者が着用していたものと似ている。

 マレーシア警察によると、フオン容疑者は娯楽施設で働いていたという。

 ベトナム北部ナムディン省でコメ農家をしている家族は、マレーシア警察の発表と詳細が一致するという娘について、彼女が18歳だった10年前に家を出てからは、ほとんど行方が分からなかったと語る。

 フオン容疑者のアカウントの1つだと家族が確認した「ルビー・ルビー」名義のフェイスブックページでは、11日にマレーシアのKampong Besutから最新の投稿が行われている。

 両目をつむり、ベッドのなかでくるまった同容疑者の写真の上には「もっと眠りたい、だけど、あなたのそばで」と書き込まれていた。

 マレーシア警察の発表によると、フオン容疑者とインドネシア国籍の女は13日、クアラルンプールの空港で金正男氏の顔に毒物とみられる液体を塗りつけた。

 その後まもなくして正男氏は死亡した。

 警察はフオン容疑者について「娯楽施設の従業員」だとしているが、勤め先や同容疑者の在留資格に関する詳細は明らかにしていない。