[フランクフルト 24日 ロイター] - ドイツ連銀(中央銀行)のドンブレット理事は24日、英国の欧州連合(EU)離脱により、同国に拠点を置く金融機関は一部の業務を欧州大陸に移転する必要に迫られるとの見方を示した。

英国内の金融機関はEU加盟国内で金融業の免許を相互利用できる「パスポート」を失うとみられ、代わりになる新しい制度にもリスクが伴うため、EU市場へのアクセスが中途半端な状態に置かれると指摘した。

理事は「最終的に、銀行は恐らく2つの異なる法域で営業することになるだろう。英国のEU離脱後、これらの法域は段階的に分かれて行くかもしれないし、即時に分かれるかもしれない」とし、「英国からEU市場にアクセスできる見込みは薄いように思われる」と述べた。

また「ロンドンは世界有数の金融センターにとどまるとみられるが、英国に拠点を置く多くの市場関係者はEU離脱交渉のリスクを踏まえて少なくとも一部の業務を移転させるだろう」と述べた。

その上で、銀行は実際に事業を欧州大陸に移転する必要があり、実体のない会社は認めないと強調、抜け道を探すことに時間を浪費すべきではないとけん制した。

理事は、自由貿易協定(FTA)を通じた対応策についても、金融サービスがとりわけ繊細な分野であることを踏まえると、交渉は難航することから、期待すべきではないと述べた。

*内容を追加しました。