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小学校前にみるみる算数力がつく15の習慣
【第51回】 2017年3月18日
著者・コラム紹介バックナンバー
久保田競 [京都大学名誉教授・医学博士],久保田カヨ子 [脳科学おばあちゃん]

「計算脳」と「時間遅れリンゴ食べ課題」の
非常識な関係

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ソニー創業者・井深大氏も絶賛した『赤ちゃん教育』 が大人気の「脳科学の権威」久保田競氏と「脳科学おばあちゃん」久保田カヨ子氏。
これまで、育脳教育の最重要指針に「早期からの算数力アップ」を掲げてきた。なぜなのか?
『小学校前にみるみる算数力がつく15の習慣』 が話題の著者に、「計算脳」について聞いた。

「計算脳」がわかったのはつい最近

久保田カヨ子
(Kayoko Kubota)
脳科学の権威である京都大学名誉教授・久保田競氏の妻で2人の息子の母。この20年で3000人以上の赤ちゃんの脳を活性化させてきた。テレビなどで「脳科学おばあちゃん」として有名。累計38万部突破のシリーズ『0歳からみるみる賢くなる55の心得』『1歳からみるみる頭がよくなる51の方法』『カヨ子ばあちゃん73の言葉』『カヨ子ばあちゃんの男の子の育て方』『カヨ子ばあちゃんのうちの子さえ賢ければいいんです。』『赤ちゃん教育──頭のいい子は歩くまでに決まる』『カヨ子ばあちゃんの子育て日めくり』(以上、ダイヤモンド社)などベスト&ロングセラー多数。ズバッとした物言いのなかに、温かく頼りがいのあるアドバイスが好評
【脳研工房HP】www.umanma.co.jp/

 計算(加減乗除)に関わっている脳は「計算脳」といわれ、前頭前野と下頭頂小葉で構成されています。

 ヒトが計算しているときに、脳の局所の脳の血液の流れの変化を、神経映像化法(ニューロイメージング)という測定技術を使い測定し、計算脳が決められました。

 計算脳がはっきりと決まったのは、つい最近の2011年頃です。

 しかし、サルの前頭前野で、数の計算に関係している「数ニューロン」の活動が報告されたのは、2002年でした。

 サルで単一の神経細胞の活動が記録できると、「数ニューロン」の働きが調べられるようになりました。

 ヒトで単一の神経細胞の活動を研究するのは難しいが、読者の理解を助けるため、そんな架空実験を行って説明をしてみましょう。

「時間遅れリンゴ食べ課題」

 実験室に机があり、その机の前にサルが座っているとします。

 サルが机の上を見ているときに、サルの眼前にリンゴを2個置いて、「食べてOK」という指示(視覚を使う)を与えたときだけ、指示から5秒たったら食べていいと学習させます。

 そして、前頭前野の1個のニューロン活動の記録を始めます。
 食べる指示で、どのリンゴを食べるか、左の1個か、右の1個か、両方の2個かを教えます。

 この課題は、「時間遅れリンゴ食べ課題」と呼ばれている課題です。

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    久保田競 [京都大学名誉教授・医学博士]

    1932年生まれ。医学博士、京都大学名誉教授。世界で最も権威がある脳の学会「米国神経科学会」で行った研究発表は、日本人最多の100点以上にのぼり、現代日本において「脳、特に前頭前野の構造・機能」研究の権威。2011年、瑞宝中綬章受章。
    『ランニングと脳』『天才脳をつくる0歳教育』『天才脳を育てる1歳教育』『天才脳を伸ばす2歳教育』『赤ちゃんの脳を育む本』『あなたの脳が9割変わる!超「朝活」法』など著書多数。

    久保田カヨ子 [脳科学おばあちゃん]

     

    1932年、大阪生まれ。脳科学の権威である京都大学名誉教授・久保田競氏の妻で2人の息子の母。約30年前に、日本における伝統的な母子相伝の育児法を見直しながら、自身がアメリカ在住時と日本で実践してきた出産・育児経験をもとに、夫・競氏の脳科学理論に裏づけされた、“0歳から働きかける”久保田式育児法〈クボタメソッド〉を確立。この20年で3000人以上の赤ちゃんの脳を活性化させてきた。テレビなどで「脳科学おばあちゃん」として有名。2008年、株式会社『脳研工房』を立ち上げ、現在代表取締役。著書に、累計25万部突破のシリーズ『カヨ子ばあちゃん73の言葉』『カヨ子ばあちゃんの男の子の育て方』『カヨ子ばあちゃんのうちの子さえ賢ければいいんです。』『カヨ子ばあちゃんの子育て日めくり』『赤ちゃん教育──頭のいい子は歩くまでに決まる』『カヨ子ばあちゃんの子育て日めくり』など多数。ズバッとした物言いのなかに、温かく頼りがいのあるアドバイスが好評。全国からの講演依頼もあとをたたない。

    【脳研工房ホームページ】
    http://www.umanma.co.jp/

     


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