[ニューヨーク 27日 ロイター] - 米国の著名投資家ウォーレン・バフェット氏は27日、CNBCテレビで、自身が率いる投資会社バークシャー・ハザウェイ<BRKa.N>が今年に入り、アップル<AAPL.O>株7000万株超(訂正)を購入したことを明らかにした。

また米国株は「バブルの領域でない」との見方を示した。

バークシャーは現在、1億3300万株(約170億ドル相当)のアップル株を保有しているという。

アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)については「すばらしい仕事をしている」と指摘。ただアップルの決算発表以降、株は購入していないとした。

バークシャーが週末に発表した年次報告によると、昨年末時点のアップル株保有は6120万株(67億5000万ドル相当)となっていた。

昨年11月8日の大統領選直前以降、株式に200億ドル相当を投資しているとし、米国株は現在の金利水準では割安と述べた。また株価の底値を見極めるのは非常に困難で、株式相場が直近でどう動くかは分からないと指摘。米国株はもしかしたら「あす20%値下がりする」可能性もあるとした。

航空株に対するポジションは変わっておらず、航空株の価格設定は歴史的に非常に困難な状態が続いていると述べた。

年次報告によると、昨年末時点の米航空大手4社の株式の保有は93億ドル相当。アメリカン航空グループ<AAL.O>、デルタ航空<DAL.N>、サウスウエスト航空<LUV.N>、ユナイテッド・コンチネンタル・ホールディングス<UAL.N>のそれぞれの保有株は21億ドルを超えた。

トランプ大統領については、国家の安全性や米経済の全般的な動向などを見極めた上で判断するとした。さらに、トランプ氏の政策の一部について見解の相違はあるものの、米経済は今後4年にわたり、いかなる政権下であっても順調に推移すると語った。たとえ年間の成長率が2%の伸びにとどまったとしても、米経済動向は「良好」との考えを示した。

食品大手クラフト・ハインツ<KHC.O>が英蘭系日用品大手ユニリーバ<ULVR.L>に行った買収提案をユニリーバが拒否した件については、敵対的な提案を行ったつもりはなく、代替案はないと述べた。バークシャーはクラフト・ハインツの主要株主。

「クラフト・ハインツが将来、他の買収案件を見い出すと考えてはいるが、時期は不明だ。つまり、代替案はないということだ。また、同業界における買収価格を踏まえると、理にかなった買収案件を見い出すことは極めて困難だ」と語った。

バークシャーの抱える手持ち資金860億ドルに関する質問に対しては、新たな買収案件を「常に模索」しているとしつつも、「差し迫った案件はない」とした。

米30年債については「誰が買うのかと首をかしげさせられる」とし、とりわけ現在の利回り水準での購入は賢明ではないと語った。

そのうえで、インデックスファンドの購入をあらためて推奨し、手数料の高いアクティブ運用型投資信託に手を出さないよう促した。ヘッジファンド業界の高額の手数料については「非常識の寸前」とした。

また、アマゾン・ドット・コム<AMZN.O>のジェフ・ベゾス最高経営責任者(CEO)を高く評価し、バークシャーが早い時期にアマゾン株購入に踏み切らなかったことについて「大きな商機を逃した」と述べた。

*2月27日付記事で、第1段落のアップル株の購入数を「約1億2000万株」から「7000万株超」に訂正します。