実は、ドラッグストアに次ぐ2位は“通信販売”です。通信販売には、ネット販売、カタログ通販、テレビ通販が含まれます。

 3位以下は順に、③スーパーなど量販店、④専門店、⑤訪問販売、⑥百貨店となっています。伸びとしては、ドラッグストアはほぼ横ばい、通信販売は5%前後の伸び、その他の4チャネルはいずれも減少傾向が続いています。(富士経済調べ)

資生堂のネット通販参入は<br />コトラーのマーケティング理論の定石富士経済調べ、2010年

 国内化粧品の市場規模は約2兆円で、もともとが低成長の成熟産業だったところにリーマンショックの影響で08年から3年連続で前年割れの厳しい状況に陥っています。その中でドラッグストアが堅調、通信販売が伸びている、その他のチャネルは苦戦、ということをまず理解しておいてください。

業界トップの資生堂が発表した
新3ヵ年計画とは何か

 この化粧品業界で業界トップに立っているのが、皆さんもご存じのように資生堂です。その資生堂が先週4月13日にインターネット通販への参入などを柱にする新3カ年計画を発表しました。資生堂はこれまでも子会社を通じてネット通販を手掛けていましたが、非常に限定的なものでした。