[ワシントン 28日 ロイター] - トランプ米政権は、米国の主権を傷つけるような世界貿易機関(WTO)の判断を無視する構えとみられる。当局者がまとめた貿易政策の草案を英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が28日報じた。

同草案は3月1日に米議会に提出される予定という。

FTによると、草案は「米国が独立を勝ち得て以降、米国民には米政府が制定した法律と規制のみが適用されるというのがわが国の基本原則であり、外国政府や国際機関の決定は適用されない」と指摘。

「したがって、トランプ政権は貿易政策において米国の主権を積極的に守る」としている。

同じくこの草案を確認したという米ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)紙は、国際規則やWTOの権限を強調してきたオバマ前政権からの大きな政策転換を示す内容だと指摘している。

米議会は政権の貿易政策について毎年3月1日までに提出するよう大統領に義務付けている。

WSJが議会側近の発言として報じたところによると、共和党からの懸念に直面して草案の文言が最終的に和らげられる可能性もあるという。

ロイターはホワイトハウスにコメントを求めたが、現時点では得られていない。

WTOへは「市場経済国」への認定を巡り中国が欧州連合(EU)と米国を提訴するなどしており、米国は複数の重要な判断に直面している。