[東京 1日 ロイター] - 安倍晋三首相は1日の参院予算委員会で、デフレ脱却のスピードを速めるためにも、低金利環境を生かした財政政策が大切との認識を示した。西田昌司委員(自民)の質問に答えた。

首相は、デフレ脱却のスピードを速めるためにも「機動的な財政政策は大切」と述べ、日銀による大規模な金融緩和によって低金利環境が継続する中、「低金利環境を生かし、財政の力でデフレ脱却に寄与するよう、(予算の)重点を絞りたい」と語った。

デフレ脱却と経済成長が前提としながら、2020年度までの基礎的財政収支の黒字化目標が必要ないとの「考えはとらない」と指摘。「累積債務残高の対GDP比を減らす通過点として必要だ」との見解を示した。

黒田東彦日銀総裁は「引き続き強力な金融緩和をしっかり推進」すると表明し、「緩和的な金融環境が続いており、政府による財政政策は相乗効果を発揮する」との認識を示した。

また総裁は、魚住裕一郎委員(公明)の質問に対して「財政政策が経済・物価に影響することは当然」としたが、「国際的にも理論的にも物価に最も大きな影響を与えるのは金融政策である」と語った。

*本文5段落目の魚住委員の氏名を訂正しました。

(伊藤純夫 編集:吉瀬邦彦)