[ニューヨーク 1日 ロイター] - 1日のニューヨーク外為市場では、ドルが主要通貨に対して大きく上昇した。米連邦準備理事会(FRB)当局者2人の前日のタカ派的発言により、FRBが早期に利上げに踏み切るとの観測が強まり、ドルが買われた。

ニューヨーク地区連銀のダドリー総裁は2月28日、FRBが利上げを行う根拠は「かなり強まっている」と述べた。

またサンフランシスコ地区連銀のウィリアムズ総裁は、米経済が完全雇用を達成し、インフレが加速しつつある状況を踏まえ、3月の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げは真剣な討議事項になるとの見解を示した。

ドル/円<JPY=>は一時、1.05%高の114.04円に上昇し、2週間ぶりの高水準となった。主要6通貨に対するドル指数<.DXY>は一時、1月11日以来の高値となる101.97に上昇、終盤は0.6%高の101.73で推移している。

ウエストパック・バンキング(ニューヨーク)のシニア通貨ストラテジスト、リチャード・フラヌロビッチ氏は「ウィリアムズ総裁とダドリー総裁は、3月のFOMCが政策変更の可能性を伴う会合であるという事実を非常に強く伝えている。背景には、力強い(経済)指標が相次いでいる状況がある」と述べた。

またクレディ・アグリコル(ニューヨーク)の外国為替ストラテジスト、バシリ・セレブリアコフ氏は「FRBが3月に利上げに踏み切る可能性が繰り返し強く示された」と指摘。「それがドル(買い)の手掛かりになっている」と説明した。

CMEグループのフェドウオッチによると、先物市場が織り込む3月の利上げ確率は、前日の35%から66%に上昇した。

米商務省が発表した1月の個人消費支出は前月比0.2%増加。個人消費支出(PCE)物価指数は前月比0.4%上昇し、2013年2月以降で最大の伸びとなった。

トランプ米大統領は前日の議会演説で税制改革やインフラ支出計画の大枠を示したが、計画の具体的な内容には踏み込まなかった。市場では、大統領の演説よりも利上げ観測の方が材料視された。

ポンド<GBP=D4>とカナダドル<CAD=D4>はいずれも、米ドルに対して1月20日以来の安値に下落した。カナダ銀行(中央銀行)が政策金利を据え置き、慎重な姿勢を示したことが、カナダドル相場を圧迫。英国の低調な経済指標がポンドの売り手掛かりとなった。

ドル/円 NY午後4時 113.62/113.67

始値 113.70

高値 114.04

安値 113.48

ユーロ/ドル NY午後4時 1.0544/1.0548

始値 1.0533

高値 1.0572

安値 1.0515