インターネット医療への
変革期に差し掛かっている

堀江 遠隔医療について話すと、まだ始まったばかりの業界だけど、結論として最終的には「窓口」ができる気がする。駅前にネット診療などを代行してくれる場所ができるような。どこまで規制緩和されるかにもよるんだけどね。

 保険がまさにそうだったんですよ。保険はもともとネットがスタート。比較サイトのビジネスモデルができて、最終的に保険の窓口ができた。保険を買うような人たちは窓口に行きたい。検索したら一瞬で分かるようなことも、エキスパートに聞く方が早いと思っちゃうんでしょうね。

豊田 「選ぶ」っていう時に自分一人の判断というより、詳しい人に背中を押してもらったりサポートしてもらいたいっていうのがあるんでしょうね。

堀江 病気の診断はインターネットでできますよね?

豊田 ある程度はできると思います。ただその責任を誰が持つのか、セルフで行うのかという問題が出てきますね。

堀江 セルフでやった人は自分で責任を持つんですよ。

豊田 そうです。その覚悟がある人はそういう流れになるでしょうね。

堀江 僕、今まで自分で調べた結果と医師に調べてもらった結果って、そんなに変わらないんですよね。

豊田 それは堀江さんだからですよ(笑)。予防医療と診断と通院は「医療」で一括りにされてしまうけれど、全く別の性格を持っている。診断の部分は最後までオンライン化が進みづらい部分です。

 高血圧とか生活習慣病は予防医療の範囲なので、こういった診断ではない部分をオンライン化することで、意識が高くなって継続して診断を受けてくれる人が増えていくのではと期待します。

堀江 それは難しい部分ですね。例えば糖尿病だったら、先天性以外は技術的に防げるじゃないですか。

豊田 日々の心がけとかですよね。

堀江 それもあるし、副作用が少なく糖尿病の症状を改善させる薬など、今は良い薬もたくさんできている。それから血糖値のモニタリング。医療リテラシーの高い人は毎年血液検査くらいはします。安易なソリューションがあるのに、モニタリングをしない、自分の血糖値を知らない。そういう人たちはこれから先、もっと楽なソリューションが出てきても動かないんじゃないかと思う。だから受動的な仕組みを作るべきだと思うし、そうしないと医療費も下がらないと思うんですよ。

豊田 ある程度義務化する必要はあると思います。いつでもどこでも安価に病院を受診する権利があるんだったら、健康を保つ義務があっても良いはず。

堀江 そうなんですよね。日本の義務は保険料を納めましょうというくらい。