[ロンドン 5日 ロイター] - ハモンド英財務相は、英国の欧州連合(EU)離脱に伴う経済の課題を克服するには財政上の「蓄え」が必要と指摘し、今週発表予定の来年度予算案で追加支出の余地がほとんどないことを示唆した。

同相は8日に来年度予算案を公表する。昨年のEU離脱決定以後も国内景気が堅調であることを踏まえ、予算案では2017年の成長率見通しが大幅に上方修正され、向こう5年の借り入れ所要額の見通しが引き下げられそうだ。

それでもなお、ハモンド氏はBBCテレビに対し、財政赤字削減の取り組みでは手を緩めないと表明。

「一般的に、クレジットカードの上限が引き上げられたからといって、上限いっぱいまで使い果たそうとは思わないだろう」と指摘。「私の仕事は国内経済の回復力を維持し、十分な蓄えを確保することだ」と語った。

同相はまた、ITVテレビの番組で、短期的な借り入れの見通しが改善したからといって、長期的な見通しも改善するわけではないと述べた。

また、EU離脱を巡り、英国と他のEU加盟国との関係は非公式な話し合いでは改善しているとの見方を示した。「交渉前の公式見解が何であれ、非公式にはこれを共通の問題と捉え、協力して解決しようという考えが示されている」とした。