[東京 8日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ややドル安/円高の113.74/76円だった。週末の米雇用統計を視野に入れながら、持ち高調整主体の動きとなった。株価がマイナス圏で推移する中で、ドル/円の上値は重く、朝方からじりじりと水準を切り下げた。

午後のドル/円は、株価の100円超安でのもみ合いを眺めてじり安で推移し、一時113.61円に下押しした。ポジション調整が主体の相場とみられ、とりわけ午後は「出会いが少ない」(国内金融機関)とされた。

3月の米利上げをほぼ完全に織り込んでおり、目先でドルを買い上がる材料に乏しく上値が重い。ただ、積極的に売る材料もないとして「大きく崩れるとは想定していない」(同)との声が聞かれ、底堅さも意識された。

一方、2月の中国貿易収支は603.6億元の赤字だった。貿易赤字は2014年の2月以来。輸出は人民元建てで前年比4.2%増と伸び悩んだ一方、輸入は同44.7%増と膨らんだ。

SMBC日興証券・新興国担当シニアエコノミスト、平山広太氏は、昨年は旧正月が2月だったが今年は1月からだったとして、前年比で反動が出たと見ている。「輸入の増加は、単月ベースでの振れを考慮しても、国内経済がさほど悪くないことを示唆している」と述べた。

ただ、輸出が伸び悩んでおり「中国から見たグローバル経済は、まだ弱いといえそうだ」と指摘している。

今週に入って米長期金利は上昇傾向をたどっているが、ドル/円は軟調傾向を続けている。この日も、ドルは早朝の高値114.02円を付けた後、ジリ安となった。新規材料難の中、ポジション調整の売りがドルの上値を抑えた。

「3月利上げは、ドル相場に既に織り込み済み。長期金利が上昇しても、ドル買いが続かなくなっている」(金融機関)という。

一方、欧州では右傾化リスクに対する懸念が後退し、ユーロ売り/ドル買いのインセンティブも低下している。

結果的に「少なくとも、米雇用統計までは動くことができない」(FX会社)という。

ドル/円<JPY=>  ユーロ/ドル<EUR=>  ユーロ/円<EURJPY=>

午後3時現在 113.74/76 1.0562/66 120.14/18

午前9時現在 113.92/94 1.0568/72 120.40/44

NY午後5時 113.96/98 1.0565/67 120.41/45

(為替マーケットチーム)